毛細血管幹細胞の組織内維持システムの証明
【研究分野】細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
【研究キーワード】
毛細血管 / 体性幹細胞 / 骨格筋再生 / 血管ニッチ / 幹細胞 / ペリサイト / 骨格筋 / 再生医療
【研究成果の概要】
毛細血管の構造細胞であるPCの一部から幹細胞―毛細血管幹細胞を見出した。本研究では、末梢組織から調整した毛細血管幹細胞あるいは生体内の同細胞が、薬剤性筋傷害マウスや筋ジストロフィー症マウスにおいて失われる筋補充効果があることを明らかにした。これらの結果から、骨格筋量を維持あるいは再生は、従来から認識されていた衛星細胞以外に、微小血管周細胞の一部である毛細血管幹細胞が、担っていることを明らかにした。
【研究の社会的意義】
再生能が高い多核細胞である骨格筋線維は、非常に高い頻度で核の入れ替えをしていること、核補充に毛細血管の一部であるCapSCが担っていることを明らかにした。これらの知見は、同細胞を用いた筋ジストロフィー症の治療法への応用の他、高齢化社会を背景に筋肉量が減少し社会生活に支障をきたす(サルコペニア)病態改善にむけた研究戦略の方向性をつけることができた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松永 行子 (津田行子) | 東京大学 | 生産技術研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【配分額】5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)