医療制度と歴史背景から見たインフルエンザパンデミック―国際比較と二次元的実証研究
【研究分野】医療社会学
【研究キーワード】
インフルエンザパンデミック / スペインかぜ / 鳥インフルエンザ / 歴史的・社会的背景 / 医療制度 / アウトブレイク / 人間の安全保障 / 社会保障制度 / 社会・経済的背景 / ガバナンス / インフルエンザ / スペイン風邪診療録 / 熱型パターン / 肺雑音解析 / 空間疫学 / 鳥インフルエンザ(H5N1)
【研究成果の概要】
インフルエンザパンデミックの発生や重症化について、国際比較と歴史的背景からの二次元的検証を行った。スペインかぜ1919年の診療録より重症化因子は、聴診肺雑音、解熱後の体温の再上昇、入院中最高呼吸数、入院から6日以上持続の高熱であった。院内細菌感染、ウイルス性重症肺炎を示唆する。インフルエンザH1N1pdm09では、社会・経済レベルの低い国でより死亡者数が多く、診療総費用が少なかった。2009年のパンデミック発生国のメキシコでは、初期の急激な死亡者の多さは、同国の社会保障制度の質的な格差、医療提供の周知や理解不足等による、受診や治療の開始の遅れが重要因子であった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山田 満 | 早稲田大学 | 社会科学総合学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
天児 慧 | 早稲田大学 | アジア太平洋研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
間辺 利江 | |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)