会計制度に起因する金融危機波及に関する研究:理論と実験
【研究分野】理論経済学
【研究キーワード】
時価会計制度 / 金融危機 / 流動性 / バブル / 資産市場 / 実験経済学 / 時価会計 / 銀行規制 / 流動性危機 / 国際研究者交流 / フランス:アメリカ / 銀行取り付け / 情報の非対称性 / 独占的競争
【研究成果の概要】
本プロジェクトでは、時価会計制度に注目し、理論と実験から研究を行った。理論研究では、金融市場の流動性ショックが時価会計制度により拡大し、特に流動性ショックに備えていた銀行にも波及し、経営破綻に追い込まれることを示した。
実験研究では、会計情報の開示とその認識の違い、および被験者の将来期待と行動の影響を検証する実験を行った。その結果、(1)多くの情報を保有している被験者が必ずしも高い利得を得るとは限らない、(2)高い利得を得ている被験者は、情報の優位性を利用し、戦略的な行動計画を容易に、また的確に行動をしていることが示された。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)