脂質性分子によるオルガネラ膜イオン輸送体の活性化機構の解析と高感度解析技術の構築
【研究分野】応用生物化学
【研究キーワード】
イオンチャネル / 出芽酵母 / 液胞 / カルシウム / 酵母 / Ca2+ / トランスポーター / チャネル
【研究成果の概要】
出芽酵母TRPチャネルTRPY1の活性調節機構の解明を行なった。 TRPY1は高浸透圧ストレスによって活性化して液胞から細胞質にCa2+を放出し、PI(3,5)P2合成酵素欠損株ではこの高浸透圧応答が消失する。この知見から、TRPY1の高浸透圧応答にPI(3,5)P2が必要もしくはPI(3)Pの蓄積によってTRPY1が 抑制される可能性が推察される。本課題を明らかにするためにPI(3)P処理した酵母液胞膜を用いて電気生理学的測定であるパッチクランプ法を用いた活性測定を行なったところ、TRPY1活性の低下を見出した。このことより、PI(3)PによってTRPY1が抑制されることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)