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遺伝学に関するサイレントキーワード生態学が含まれる科研費採択研究4件

遺伝学に関するサイレントキーワード生態学が含まれる科研費採択研究 4件

血縁関係に基づく三陸産サケ個体群の繁殖集団の実態の解明
【研究分野】水圏生産科学
【研究領域課題番号】17K07904 (KAKENデータベースで見る）
【研究キーワード】

サケ / 自然産卵 / 小鎚川 / 遡上 / 産卵床 / 繁殖生態 / 遡上数 / 遺伝学 / 生態学 / 動物
【研究成果の概要】

三陸地方の小河川に回帰するサケ野生個体群の繁殖の実態を解明し、地域個体群の生態の理解に資することを目的として、岩手県・小鎚川において、サケ回帰親魚の全数調査を行った。その結果、親魚の遡上時期、数、遡上区間、産卵床の数および分布など、河川全体のサケ野生個体群の自然産卵の実態を明らかにした。本河川では、孵化放流を実施している近隣河川と比較して、決して小さくない個体群サイズを自然産卵のみで維持していることから、孵化放流事業について再考の必要があることが示唆される。なお、回帰親魚全個体のDNA血縁鑑定は分析を継続している。
【研究の社会的意義】

日本のサケ資源は孵化放流事業により造成されたと考えられてきた。本研究により、日本のサケ資源管理上、存在しないとされていた野生魚と自然産卵の実態が、三陸地方の河川全体で初めて、定量的に明らかになった。本研究で得られた成果は、三陸のサケ地域個体群の理解および保全の礎となるだけでなく、資源保全および持続的利用を目指す上で、最も基礎的な情報を提供し得る。また、その希少性・地域性から、観光および教育資源としての価値も高く、食資源だけに止まらない三陸産サケの新たな価値観の創生に繋がる。
【研究代表者】

峰岸有紀東京大学大気海洋研究所助教 (Kakenデータベース)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)

住家性ジャコウネズミのインド洋沿岸域における超域的な人為移動のプロセスの解明

【研究分野】生物多様性・分類

【研究領域課題番号】25304009 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

インド洋 / ジャコウネズミ / Suncus murinus / 人為移動 / 系統地理学 / ニッチェ解析 / 人間活動と動物の分布変動 / 染色体多型 / チトクロムｂ遺伝子 / 種内系統 / 生態学 / 生物圏現象 / 遺伝学 / 動物 / 人類学 / 海上交易 / 染色体 / スリランカ / ミャンマー / マダガスカル / ザンジバル / ベトナム / スンクス / インド洋海域 / 核型 / 塩基配列

【研究成果の概要】

本研究は人間の活動に伴って移動をおこなう住家性のジャコウネズミ（真無盲腸目トガリネズミ科）の移動経路を調べることにより、人の歴史と動物の関係を知らべることを目的としている。そのために分子系統学、細胞遺伝学、形態学、生態学的な調査を行った。
分子系統学と細胞遺伝学的な調査とニッチェ解析により、ジャコウネズミは東アジア南部や東南アジア島嶼部、西アジア、インド洋西部沿岸部では、人間活動により複雑な過程により分布を広げたと推定された。

【研究代表者】

大舘智志北海道大学低温科学研究所助教 (Kakenデータベース)

【研究種目】基盤研究(B)

【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31

【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)

【研究分担者】
本川雅治	京都大学	総合博物館	教授	(Kakenデータベース)
鈴木仁	北海道大学	地球環境科学研究院	教授	(Kakenデータベース)
山縣高宏	名古屋大学	生命農学研究科	助教	(Kakenデータベース)
村上正志	千葉大学	大学院理学研究院	准教授	(Kakenデータベース)
新井智	国立感染症研究所	感染症疫学センター	主任研究官	(Kakenデータベース)
目加田和之	岡山理科大学	理学部	准教授	(Kakenデータベース)
城ヶ原貴通	岡山理科大学	理学部	講師	(Kakenデータベース)
織田銑一	岡山理科大学	理学部	教授	(Kakenデータベース)

【研究連携者】
深澤秀夫	東京外国語大学	アジア・アフリカ言語文化研究所	教授	(Kakenデータベース)
花渕馨也	北海道医療大学	大学教育開発センター	教授	(Kakenデータベース)
守川知子	北海道大学	文学研究科	准教授	(Kakenデータベース)

【研究協力者】
山口誠之	Qatar University	Associate Professor
NASHER Abdul Karim	UNEP-GEF	EPA	SGN-Socotra Program, Hadibo, Socotra Island, Republic of Yemen
KABIR Nurul	University of Karachi
GHADIRINAN Taher	Persian Wildlife Heritage Foundation

穀物の旱魃応答指数の生理・遺伝・生態学的解明

【研究分野】作物生産科学

【研究領域課題番号】23380011 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

ストレス / 生態学 / 遺伝学 / 植物 / 環境 / 耐乾性 / 旱魃 / 作物生理生産学 / 国際研究者交流 / インド / 作物 / イネ

【研究成果の概要】

イネの多様な品種群、遺伝集団、準同質遺伝子系統を用いて、旱魃応答指数(DRI)を定量し、その生態生理・遺伝学的機構を解明した。品種試験では、DRIは旱魃下の収穫指数、稔実性や乾物生産と正の相関が強く、不稔穂の割合、出穂遅延、草丈減少と負の相関が強かった。遺伝集団試験では、第2染色体のRM6911-RM6379の領域、第4染色体RM5953近傍、第8染色体に2か所、DRIの量的遺伝子座が推定されたが、エピスタシスやQTL・環境交互作用も検出された。準同質遺伝子系統試験では、DEEPER ROOTING 1とStele Transversal Area 1を導入した系統では、DRIが向上した。

【研究代表者】

鴨下顕彦東京大学アジア生物資源環境研究センター准教授 (Kakenデータベース)

【研究種目】基盤研究(B)

【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31

【配分額】18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)

【研究分担者】
高野哲夫	東京大学	アジア生物資源環境研究センター	教授	(Kakenデータベース)
根本圭介	東京大学	農学生命科学研究科	教授	(Kakenデータベース)

食性の進化
【研究分野】進化生物学
【研究領域課題番号】19770210 (KAKENデータベースで見る）
【研究キーワード】

機能進化 / 進化 / 行動 / 生態 / 遺伝 / 神経 / 行動学 / 生態学 / 遺伝学 / 神経科学
【研究成果の概要】

セイシェルショウジョウバエの食性決定にかかわる遺伝子として、匂い物質結合蛋白質をコードする二つの遺伝子Obp57d及びObp57eを同定した。これらの遺伝子をノックアウトしたキイロショウジョウバエは産卵場所選択における嗜好性が変化していた。Obp57dとObp57eはキイロショウジョウバエ種群において遺伝子重複により生じ、機能分化していることが示唆された。
【研究代表者】

松尾隆嗣首都大学東京大学院・理工学研究科助教 (Kakenデータベース)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】3,420千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 420千円)