トラフグ寄生虫の着定メカニズムの解明とその駆除
【研究分野】水圏生産科学
【研究キーワード】
寄生虫 / 宿主認識 / 粘液 / 抗体 / IgM / マンノース / トラフグ / 寄生 / 脱繊毛
【研究成果の概要】
トラフグは経済価値の高い水産重要種である。このトラフグの鰓に寄生する単生類ヘテロボツリウムは、宿主に吸血による貧血症状を誘発し、重篤な場合は死に至らしめるなど、トラフグ養殖の現場で大きな問題となっている。卵から孵化したヘテロボツリウムの幼生は体表に繊毛上皮細胞を有し、この細胞表面にある繊毛を用いて自由遊泳を行うが、宿主に到達するとこの細胞を脱落させ、すみやかに寄生期へと移行する。この現象、すなわち脱繊毛は、トラフグの体表を覆う粘液中の何らかの分子を幼生が探知することで生じると考えられている。
本研究において、その分子が、マンノースに親和性を持つIgM抗体であることが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
末武 弘章 | 福井県立大学 | 海洋生物資源学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
細谷 将 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
田角 聡志 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)