バイオチャーが森林生態系の有機物堆積層の構造と機能に与える影響
【研究キーワード】
バイオチャー / 炭素隔離 / 森林生態系 / 物質循環 / 地球温暖化 / 有機物分解 / 土壌呼吸 / 温暖化 / リター / 微生物
【研究成果の概要】
地球温暖化の効果的な対策の一つとして、森林生態系へのバイオチャー散布が注目されている。本研究では、林床へのバイオチャー散布が、表層土壌 (有機物堆積層) の構造と機能 に与える影響を評価した。その結果、バイオチャーは有機物堆積層の物理・化学・生物構造を大きく改変し、リターの分解速度を上昇させた。これは、バイオチャーとして投入された炭素量を数年で相殺すること、また分解にともない放出される栄養塩が林冠木の生産量を上昇させることを意味している。したがって、有機物堆積層の動態が森林生態系全体の炭素吸収・隔離能に大きな影響を与える重要な要素であることが明らかにされた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
藤嶽 暢英 | 神戸大学 | 農学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
吉竹 晋平 | 岐阜大学 | 流域圏科学研究センター | 助手 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)