ヨーロッパにおけるボトムアップ型農村開発の領域性とガバナンスに関する地理学的研究
【研究キーワード】
ヨーロッパ / ガバナンス / ボトムアップ型農村開発 / LEADER / 領域性 / EU / READER-CLLD / INTERREG / アルプス地域 / チロル / LEADER事業
【研究成果の概要】
本研究は、ヨーロッパのボトムアップ型農村開発のガバナンスと領域性に着目して分析し、その意義を考察しようとするものである。
事例として、周辺部の農山村としてこれまで多様な政策の対象となってきたアルプス地域を取り上げる。その理由として、アルプスでは、EU、国、州、県、市町村、さらにはアルプス広域地域等の多層的な領域において政策が遂行されていることが挙げられる。さらに、アルプス地域ではEUのボトムアップ型農村開発であるLEADER事業も積極的に実施されているからである。
2021年度は現地調査を予定していたものの、コロナ禍が収束せず安全かつ円滑に調査を実施することが不可能であったため、実施を断念せざるを得なかった。その対応策として、2022年度に改めて調査を実施することを想定して、主にインターネット上の新聞記事や公的機関の情報などから現地の最新情報の収集に努めた。さらに、それらを踏まえて翌年度の調査計画案を検討した。
一方でボトムアップ型農村開発のガバナンスとその領域性についての制度等に関する整理や分析、および理論的検討については各自が進めてきた。EUの共通農業政策(CAP)や、国、州、市町村等による農村開発政策、LEADER事業などについて、報告書や文献等による情報収集や分析を進めるとともに、それらに関連する理論の整理を行った。
さらに、これまで実施してきた現地調査で得られた情報やデータを整理し、その分析を進めた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
梶田 真 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
山本 充 | 専修大学 | 文学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)