骨髄増殖性腫瘍の急性骨髄性白血病への進展機構の解明と新規治療法確立への応用
【研究分野】血液内科学
【研究キーワード】
骨髄増殖性腫瘍 / 急性骨髄性白血病 / JAK2V617F遺伝子変異 / リポカリン-2 / DNA損傷 / p53 / 活性酸素 / JAK2V617F変異 / p53 / JAK2V617F / 鉄過剰
【研究成果の概要】
本研究では、造血器悪性腫瘍の1つである骨髄増殖性腫瘍で高頻度に見られるJAK2遺伝子のV617F変異によりもたらされる病態、とりわけ同疾患の発症、急性骨髄性白血病への進展機序を解明することを目的とした。具体的には骨髄増殖性腫瘍細胞から過剰分泌されるリポカリン-2という因子に注目し、その働きを解析した。まず、同因子はパラクライン作用により正常造血細胞にDNA損傷を誘導し、このことが遺伝子変異の蓄積、白血病発症に寄与しうることを示した。さらに、リポカリン-2はDNA損傷に伴うp53経路の活性化により正常造血系を抑制することで、骨髄増殖性腫瘍の発症に寄与することを示した。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【配分額】2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)