浮体式洋上風車の風車-浮体-係留-制御連成応答解析法の高度化に関する研究
【研究キーワード】
浮体式洋上風車 / 浮体-係留連成応答解析法 / ポテンシャル理論 / 弾性相似模型 / 連鎖漂流リスク解析 / 連成応答解析法 / 係留索 / リスク / 弾性模型 / 連成応答解析 / 漂流船舶 / ウインドファーム / リスク解析 / 時間領域連成応答解析 / 漂流・衝突 / 一段階解法
【研究成果の概要】
研究成果の第一は、浮体式洋上風車の“風車-浮体-係留-制御連成応答解析法”の高度化を狙い、浮体式支持構造物の動的応答の解析機能に着目して、ポテンシャル論に基づき、剛体運動に加えて弾性応答も計算できる、時間領域の解析法の開発であり、開発を終えた。
第二の成果は、風車設置海域に侵入してきた漂流船舶と浮体式洋上風車の衝突により係留系が破断し、浮体式洋上風車が連鎖的に漂流する過程を追える解析手法の開発である。船舶の漂流挙動を表現する数値モデルの高度化を行い、連鎖漂流シミュレーターを完成させ、漂流船舶が浮体式洋上風車で構成されるウインドファームに侵入した場合の挙動およびリスクの試計算を実施した。
【研究の社会的意義】
浮体式洋上風車は、わが国が欧米と開発競争を繰り広げている分野である。わが国が2050年カーボンニュートラルを目指すなかで、技術レベルを着実に向上させて、日本周辺海域における洋上風力エネルギー開発を推進する必要がある。本研究テーマは浮体式洋上風車の安全性や機能性を評価する上で、自然環境中における浮体式洋上風車の挙動を解析する“風車-浮体-係留-制御連成応答解析法”の高度化を目的としたものである。連鎖漂流評価法は、商業化の段階に至った場合に必要となる、プロジェクトのリスク解析や評価に係る内容である。いずれも、わが国が海外技術に頼ることなく開発を進める上で必要となる技術の開発である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
平林 紳一郎 | 東京大学 | 大学院新領域創成科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)