ポストコロニアル状況における「在日」の知の現在―その「独自的普遍」を問う
【研究分野】文化学
【研究キーワード】
在日コリアン / ポストコロニアル / 知識人 / 歴史認識 / 日韓連帯 / 韓国民主化運動 / 慰安婦問題 / キリスト教 / 独自的普遍 / 済州島 / 在日朝鮮人 / セウォル号事故 / 生活史 / 民主化運動 / 在日文学 / ポストコロニアル状況 / 知識社会学 / 文化人類学 / 多文化共生
【研究成果の概要】
日本の論壇、学会に一定の地位を占める在日コリアン知識人の「知」の系譜をポストコロニアルの文脈から考察し、彼らがその民族的属性において「独自的」な存在でありながら、その語りが「普遍性」を獲得しうるゆえんを検討した。
近年の日韓両国における歴史修正の動きを警戒し、ヘイトスピーチ、あるいはセウォル号事件等の社会問題をめぐって政治参与を試みる流れがある一方、慰安婦問題に対する言論活動が際立ったより若い世代では、当事者性に基づく普遍的価値を希求する姿勢が見出される。それは主に世代間の「独自的普遍」の質的変容によるポストコロニアルの視座の転換と捉えられる。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)