樹木との共進化を考慮した植食性昆虫群集の多様性形成機構の解明
【研究分野】資源保全学
【研究キーワード】
拡散共進化 / 系統的保守性 / 共種分化 / 生態系保全 / 生物多様性 / 相互作用 / 冷温帯林 / 共進化 / 昆虫 / 森林 / 生態学
【研究成果の概要】
本研究では、樹木との共進化プロセスを考慮して、冷温帯林における植食性昆虫の多様性の維持・形成機構を明らかにするために、樹木と植食性昆虫間の相互作用を分析した。その結果、樹木種間の系統的距離が大きくなるほど、植食性昆虫のβ多様性が増加する傾向がみられ、樹木の系統的制約が植食性昆虫の多様性に寄与していることが明らかになった。本研究から、優占する樹木種だけでなく、系統的に孤立した樹木種が失われる場合でも、植食性昆虫の多様性が減少する可能性があることが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)