電子包接C12A7結晶の金属-絶縁体転移
【研究分野】無機材料・物性
【研究キーワード】
セラミックス / ナノ材料 / 電気伝導性酸化物 / 環境材料 / ユビキタス元素 / ナノポーラス材料 / 電子伝導性酸化物 / 反射解析
【研究成果の概要】
Ca_(12)Al_(14)O_(33) (C12A7) は酸素イオンを包接したナノメートルサイズの籠状構造からなる特異な結晶構造をもつ.籠から酸素イオンを引き抜いて、電子を包接させると、金属状態(低温では超電導)となる.本研究では、電子包接Ca_(12)Al_(14)O_(33-x) (0 < x < 1))の光学反射測定を行い、ローレンツ型とドルーデ型の応答を観測し、金属状態になるための閾電子濃度が~1 × 10^(21) cm^-3 (x ~ 0.5)であることを明らかにした.また、光学解析によりx ~ 1であると見積もられたC12A7に関して、熱重量測定および中性子回折のリートベルト解析を行い、籠中の酸素イオン濃度はごく微量あり、光学測定の結果と合致することを明らかにした.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】2,861千円 (直接経費: 2,510千円、間接経費: 351千円)