コア/クラッド形高屈折率光共振用微小球
【研究分野】無機材料・物性
【研究キーワード】
微小光共振器 / 高性能レーザー / 光物性 / ガラス / 光励起 / ラマンレーザー / 微小球レーザー / 被覆微小球 / ラマン / ゾルーゲル法
【研究成果の概要】
数十ミクロンの高屈折率ガラス球に、有機・無機ハイブリッド材料からなる被覆を設ける手法を開発した。まず、液状の被覆層を設け、それが固化するまでの時間の調整により、設置面のみ平坦となる特殊形状(テラス構造と名づけた)の付与を行い、テラス部からの光導入により、誘導ラマンレーザーとして機能することを確認し、以下の検討結果を得た。
(1)テラス構造の最適化
ゾル供給用のキャピラリーをマニピュレータで操作することにより、寸法の異なるテラス微小球を作製した。ラマンレーザーとして発振させる実験から、最適な構造を明らかにした。最も低い閾値は、2mWである。
(2)高屈折率微小球のカップラーによる光励起
光回路上での動作を実現するため、シングルモード光ファイバーを研磨・加工して「光カップラー」を作製し、光励起と読み出し実験を実施した。研磨によりコア部を露出させ、高屈折率被覆を施したカップラーにより高屈折率ガラス微小球の励起が可能であり、テラス微小球と同様に数mWの閾値でラマンレーザーとして発振することを確認した。
(3)希土類添加ガラス微小球の作製と発振実験
希土類イオン(N_d)添加ガラス微小球(n_D=1.5)を作製し、共振光、レーザー発振実験を実施した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
矢野 哲司 | 東京工業大学 | 大学院・理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
瀬川 浩代 | 東京工業大学 | 大学院・理工学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【配分額】16,680千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 1,680千円)