気相を介する新規合成法によるゼオライト膜の調製とその機能の評価
【研究分野】触媒・化学プロセス
【研究キーワード】
ゼオライト膜 / MFIゼオライト / 炭化水素分離 / 種結晶 / エージング / BEAゼオライト / 水蒸気処理法 / シリカ / アルミナ比 / ゼオライト / 無機膜 / 分離 / ドライゲルコンバージョン / 気相輪送法 / 合成 / ベータ / ZSM-5 / 気相輸送法
【研究成果の概要】
MFIゼオライトメンブレンのαアルミナ多孔質体薄版ディスク上への製膜を、VPT法を用いて検討した。また、これらを用いて、単成分ガスおよび多成分混合ガスの透過試験を行った。多成分混合ガス分離においては、nブタンとiブタンの分離について300-375Kにて検討した。その結果、分離係数は非常に高いものとなり、製膜条件の検討の結果、ブタンの異性体分離が可能なMFI膜を確実に製膜可能な条件を見出した。
また、o-/m-/p-キシレンの分離についても303Kにて検討を行った。これらのうち、単一成分においては、p-キシレンは最も透過性の高いものである。p-キシレン/m-キシレン混合物、およびp-/m-/o-キシレン混合物の分離においては、いずれの場合も初期段階ではp-キシレン透過選択性が高い値を示した。一方で経時とともに、p-キシレンの透過は低下し、試験後期においてはついに他のキシレンよりも透過性が低下した。これは、m-キシレンのMFIゼオライト中への吸着が起こることで、p-キシレンの透過を阻害したものと考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
板橋 慶治 | 東ソー株式会社 | 南陽研究所 | 主任研究員 |
野村 幹弘 | 早稲田大学 | 理工学部 | 助手 | (Kakenデータベース) |
小倉 賢 | 早稲田大学 | 理工学部 | 助手 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【配分額】12,900千円 (直接経費: 12,900千円)