廃電子部品中の貴金属・白金属回収のためのゲル/液抽出プロセスの構築
【研究分野】化工物性・移動操作・単位操作
【研究キーワード】
吸着 / ゲル / 抽出 / 貴金属 / 白金族 / 分離 / ゲルテクノロジー / 液抽出 / 白金属 / レアメタル
【研究成果の概要】
タンニンゲル分子鎖にソフトな配位子〔SCN(チオシアン酸)、Br(ブロム酸)、NH_2(アミン)〕を導入する方法を提案すると共に、Pd(II)およびPt(IV)を含む混合溶液から両元素を完全分離・回収するゲル・液抽出プロセスの開発に成功した。混合液の酸濃度が0.1~5Mと高い操作条件下では、SCNあるいはBr配位子の導入が、一方、酸濃度が0.1Mと低い操作条件下ではNH_2配位子の導入がPd(II)とPt(IV)の選択的分離に効果的であることを明らかにした。ついで、この系に大陽光等の光照射デバイスを付加することで、両元素の選択的分離がより迅速に行われることを見出すと共に、これらの分離機能を明らかにした。本申請の研究で開発したゲル/液抽出プロセスはAu、Ag, Pd、Pt等の貴金属・白金族イオンを含む酸性混合溶液中からの選択的分離に極めて有効であることを実証した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
廣川 能嗣 | 滋賀県立大学 | 工学部材料科学科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
森貞 真太郎 | 東京工業大学 | 大学院・総合理工学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
金 演鎬 | 東京工業大学 | 大学院・総合理工学研究科 | 研究員 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)