芸術表現に適した脳波計と脳波分析方法の開発
【研究分野】芸術一般
【研究キーワード】
メディアアート / 脳波 / 音楽 / 脳波によるメディアアート / パフォーマンス / 脳波計 / ERP / 映像 / 帽子 / 脳波音楽 / EEG
【研究成果の概要】
脳波によるメディアアートは魅力的な存在であるが,入手可能な医療用脳波計の殆どは芸術表現に向けた使用を前提としておらず,また,安価なBMI用脳波計はごく一部の脳波の解析手法しかサポートしていないため,実施可能なパフォーマンスやインスタレーションの形が限定されてしまう問題がある。そこで本研究では,装着が容易な脳波計の開発を行った。また,この脳波計を用いて,メディアアートにERP (事象関連電位)を取り入れる場合の精度や所要時間の検討を行なった。
【研究の社会的意義】
近年,脳波の測定の普及を受け,BMIをはじめとした様々な応用は,市民から大きな期待を受けている。メディアアートももちろんその一つである。しかしながら現状では,安価で信頼できる脳波計を自由に用いられる状況ではなく,またユーザが行える活動も制限がある。そのため,キャンドル型電極を用いて信号に含まれるノイズを低減しつつも,装着が簡単で,ユーザの身体活動が可能な脳波計とその活用を目指して研究を行った。このような脳波計の仕様は,今後,脳波測定が日常生活に普及していくために必要不可欠である,メディアアートでの事例を先駆例として,脳波測定とその応用が一般社会に広く普及していくことを期待する。
【研究代表者】