紀元前7千年紀におけるメソポタミア新石器社会の再編と古環境
【研究分野】考古学
【研究キーワード】
新石器時代 / メソポタミア / 農耕牧畜 / 石器製作 / 古環境 / 集落構造 / 8.2ka / イベント / 石器製作技術 / 8.2kaイベント / 土器の起源 / 井戸
【研究成果の概要】
シリア東北部、ハブール平原のテル・セクル・アル・アヘイマル遺跡について野外調査を実施し、前7千年紀後半の新石器時代社会の変革について調べた。その結果、前8千年紀後半に出現した本集落は前7千年紀初頭まで肥大化を続けたが、同半ばには小形化し後半には放棄されたことが明らかになった。加えて、比較研究によりイラン領ザグロスや南コーカサス地方など直接北メソポタミアと連絡しない地域においても、ほぼ同時期に社会変革が起きていることを確認した。変化が広域で生じていることからすると、その要因が地球規模の乾燥寒冷化、いわゆる8.2kaイベントにあるのではないかと推察された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
小口 高 | 東京大学 | 空間情報科学研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
鹿島 薫 | 九州大学 | 理学研究院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【配分額】15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)