プロトンダイナミクスが制御する鞭毛運動メカニズム
【研究分野】動物生理・行動
【研究キーワード】
精子 / プロトン勾配 / センシング / 鞭毛 / 走化性 / pHイメージング / 受精 / 頭足類 / プロトンセンシング / 精子走化性 / 雄二型 / 生殖戦略 / 受精様式 / 鞭毛運動 / サワーセンシング / 代替繁殖戦術
【研究成果の概要】
精子が環境のプロトン濃度の変化を感じて正確に鞭毛運動を変換するメカニズム(如何にインプットシグナルを時間微分して、細胞内で情報処理を行うか)を解明することを目指した。環境のプロトン勾配を蛍光プローブを用いて可視化した状態で精子がターン遊泳する地点とそれまでの勾配変化を計算したところ、ターンを引き起こすのに、>-0.0025pH/secの変化とpH5.5の閾値を超える事が必要であった。ターン時の鞭毛運動を時間分解すると、3つの異なる波形運動が連続的に繰り返し観察された。この運動は、これまで海産無脊椎動物の精子で研究されてきた走化性(卵への遊走性)とは全く異なる仕組みである事が今回明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
岩田 容子 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 特別研究員(移行) | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)