シロアリ共生原生生物が持つユニークなヘミセルロース分解関連酵素群の性質の解明
【研究分野】応用微生物学
【研究キーワード】
マンナナーゼ / シロアリ共生原生生物 / ヘミセルロース / オオシロアリ / 腸内共生原生生物 / セロビオヒドロラーゼ / 麹菌 / X線結晶構造解析
【研究成果の概要】
シロアリ腸内原生生物由来のGHF26に属するマンナナーゼRsMan26A、B、CおよびHの発現・精製・性質の検討を行った。各種基質に対する活性を検討した結果、興味深いことにHは直鎖マンナンやオリゴマンナンからマンノビオースを生成するマンノビオヒドロラーゼであることがわかった。またCのX線結晶構造解析から本酵素が典型的な (beta/alpha)8 TIMバレル構造を持ち、活性中心付近においてマンノースを特異的に認識する残基などを有することがわかった。サブサイト-5から-2にかけてはグルコマンノオリゴ糖が結合しており、これがグルコマンナンに対し高い活性を示す理由であると考えられた。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)