哺乳類概日時計中枢と末梢細胞でリズム同調に機能する分子の探索
【研究分野】基礎ゲノム科学
【研究キーワード】
概日リズム / 時計遺伝子 / Period1 / メタボローム / CE-MS / 視交叉上刻 / データベース / 視交叉上核
【研究成果の概要】
Perl::luc導入SCN由来細胞を用いて、検出できうる約800種の代謝物質の細胞内存在量の経時的変化をメタボローム解析で行った。その結果、特に細胞内エネルギーレベルの指標であるATP、ADP、NADPH、NADP量の変化が顕著であり、これらの基礎代謝量が概日時計の支配下にあることが強く示唆された。次に、SCN由来細胞の概日リズム位相同調時(前進や後退)に細胞内レベルが特異的に変動する分子の検索を進めた。その結果、位相前進は後退時に比べて細胞内エネルギーレベルが極度な低エネルギー状態に陥った。この結果は、一般的に位相前進にかかる時間(移行期)が、位相後退に必要な時間に比べて著しく長いということと密接な連関を有すると考えられる。また、このSCN由来細胞には、安定な振動形成のため細胞間同調に機能する分子を生合成していることが明らかになった。この生合成経路を遮断することによって、この細胞の概日リズム形成は著しく抑制された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
曽我 朋義 | 慶應義塾大学 | 環境情報学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【配分額】14,560千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 660千円)