膜蛋白質の多量体形成と動的相互作用を介した高浸透圧感知機構
【研究分野】機能生物化学
【研究キーワード】
高浸透圧 / センサー / 酵母 / HOG経路 / 膜タンパク質 / 多量体 / 結合 / 結合ドメイン / 浸透圧 / MAPキナーゼ / 膜蛋白質 / クロスリンク / 高浸透
【研究成果の概要】
本研究において、酵母の高浸透圧応答性HOG経路の上流SHO1支経路で働く高浸透圧センサーとして、4回膜貫通タンパク質のSho1を同定することに成功した。Sho1は高浸透圧に応じた自身の構造変化を通じ、細胞内シグナル因子Ste50と結合し、経路の活性化を促す。また、化学的クロスリンク法を用いた解析から、Sho1は膜貫通領域2、3番(TM2/3面)でホモ3量体、TM1/4面でホモ2量体、全体としてユニークな平面格子状多量体を形成し、他の膜タンパク質Hkr1/Msb2, Opy2と結合することで高浸透圧感知とシグナル伝達のプラットフォームとしても働くことを示した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)