縄文文化形成期の北町低湿地遺跡における古環境と生業の地域的解明
【研究キーワード】
北町遺跡 / 縄文文化形成期 / 更新世・完新世移行期 / 古環境 / 生業 / 縄文時代草創期 / ヤンガードリアス / 生業活動 / 学際 / 環境DNA
【研究成果の概要】
本研究の目的は、日本最古級の内陸湿地性集落址からローカルな環境変化を導き、それに対応した人類の適応を最新技術により解き明かすことにある。
令和3年度は、COVID19による行動規制緩和を受けて、夏季合同発掘調査を実施した。科研費メンバーを加えた北町遺跡学術発掘調査団を再組織して、8・9月の約1か月間かけて第3次北町遺跡発掘調査を実施した。本調査においては、考古学的には縄文草創期後半期における集落構造の解明を第一目的として、愛知学院大学大学院生を中心とした長井ゼミナールの学生を中心として層位発掘を実施した。調査面積を前年度の約2倍に拡幅して、平面的な遺構の広がりを確認した。更に、各層に含まれる土器・石器のアセンブリッジを把握するために、遺構と堆積構造に徹底区分した細分層位発掘を実施した。
調査期間中には、科研費メンバーである自然科学者を現地に招いて、各種自然科学分析を実施するための土壌・有機物サンプル採取を試みた。
2022年3月には2018・19年度発掘調査概要報告書を刊行した(長井謙治編『北町遺跡―2018・19年度の発掘調査概要報告書―』愛知学院大学文学部歴史学科)。
過去2年間の研究活動記録については、ウェブサイト基盤研究(B) 縄文文化形成期の北町低湿地遺跡における古環境と生業の地域的解明 - researchmapに掲載している。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
卜部 厚志 | 新潟大学 | 災害・復興科学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
米田 穣 | 東京大学 | 総合研究博物館 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)