広帯域-ネットワークMTを融合した先進的3次元電気伝導度インヴァージョン手法開発
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
電気伝導度構造 / 3次元 / インヴァージョン / コード開発 / 表層不均質の影響除去 / 位相テンソル / 磁場変換関数 / ネットワークMT / 比抵抗構造
【研究成果の概要】
電気伝導度は,地下の状態,特に水やメルトの存在に敏感な物理量であるが,従来の構造推定において,電気伝導度値と構造長の両スケールについての不定性が問題視されてきた.観測量から正しいスケールをもつ構造を再現することを目的として,本研究では,広帯域MT法とネットワークMT法において,表層不均質で歪められない観測量のみを用いて3次元構造を推定する手法の開発を目指した.このうち,広帯域MT法における位相テンソルと鉛直-水平磁場変換関数に基づいた3次元インヴァージョンコードの開発を終え,いわき誘発地震帯での観測実データに適用した.結果の吟味から,正しいスケールをもつ構造が再現できていたことが確認された.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)