Discovery Sagaサイレントキーワード俯瞰

翻訳と文化の横断性に関する理論的・歴史的考察を軸に、それらが<他なるもの>としての文化・社会の受容、理解、共存という課題にどういう視点や展望をもたらしうるのかを考察した。自らの文化的同一性(固有性、本来性)を求める動きは、多くの場合均質で単一化された共同体を目指す運動へと収斂させられてきたが、そうした動きの内実をヨーロッパと非ヨーロッパ地域の双方の文学と思想を突き合わせつつ研究することで、どのような文化も<異なる他者>を広い意味での翻訳を通して自らの内に取り込むことでしか成立しえないことを明らかにした。

【研究分担者】
湯浅博雄	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
星埜守之	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)

【研究連携者】
西中村浩	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
鍛治哲朗	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
田尻芳樹	東京大学	大学院・総合文化研究科	准教授	(Kakenデータベース)
武田将明	東京大学	大学院・総合文化研究科	准教授	(Kakenデータベース)
丹治愛	法政大学	文学部	教授	(Kakenデータベース)
宮下志朗	放送大学	教授	(Kakenデータベース)