水界生物群集に及ぼす光―栄養バランスの生態化学量効果:北米での野外実験による検証
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
生物群集 / 湖沼生態系 / 操作実験 / 食物連鎖 / 地球環境変化 / 化学量論 / プランクトン / 水草 / 生態系 / 湖沼 / 食物網 / 生物生産 / 光 / 栄養塩 / ストイキオメトリー
【研究成果の概要】
生物群集は、光をエネルキー源に栄養塩を物質源として成立しているが、その供給比の変化に対する生物群集の応答は良く解っていない。そこで、生物群集を丸のまま対象に操作実験が行える湖沼野外実験施設を利用し、光-栄養塩供給量比の変化に対する湖沼生態系の応答調べた。その結果、1)浅い湖では光の減衰は藻類をむしろ増加させること、2)生態転換効率には生産速度や捕食圧だけでなく植物のサイズや化学量も影響を及ぼすこと、3)落葉などの外来性有機物は腐食連鎖よりもむしろ生食連鎖を駆動させることなど、生態系レベルでの生物諸過程とその応答が具体的に明らかとなった。
【研究代表者】