リスクマネジメント導入による建設費縮減システムの実用化に関する研究
【研究分野】社会システム工学
【研究キーワード】
プロジェクト / リスク / マネジメント / 定量化 / シミュレーション / 公共工事契約 / 環境評価 / リスクコミュニケーション / 臨海部都市開発 / リスクマネジメント / 土壌汚染 / 事業コスト / 事業契約
【研究成果の概要】
本研究の主な目的は,社会からの建設コスト縮減に対する要望を達成する,すなわち『良いものを安く作る』という建設技術者の役割を具体的に実現できる方策を,理論的・実証的な内容だけでなく,法体系をも見据えた制度システムとして実用化することである.本研究の主な目的は,以下の5つに要約できる.
1)科学的手法を用いた,『リスク管理費』定量化モデルの構築
2)実際のデータを用いた分析に基づく,リスクの指標化
3)実際の工事への適用による,実用化のための検討事項
以上のような計画をもとに、本研究では以下研究題目を遂行した。
研究代表者は、実用化の対象として,都市再開発事業に着目し,土壌汚染リスクに関わるマネジメントについての研究を行った.最終的な成果は,土壌汚染リスクのコスト定量化に主眼をおいて、以下の定量化モデルに関する研究を行った。
・建設コストの費目モジュール化をベースにした、コストのばらつき推定モデルの検討
・土壌汚染事業の技術,リスクの抽出による定量家モデルの構造化およびコンピュータシミュレーションモデルの開発
・建設契約へのリアルオプション導入による、新しい契約手法の検討に関する基礎研究(
・高層建築物建設に伴うリスク評価に関する研究
また、それぞれの研究分担者は、本研究の目的に関連して、以下の研究を遂行した。
・循環型社会・リサイクル社会構築のための法制度の検討
・建物インフィルのリースにかかわる法的・契約的側面に関する研究
・対話をベースにした、リスクコミュニケーションに関する研究
・わが国の公共事業に関わる予算制度とその運用方法に関する研究
【研究代表者】
【研究分担者】 |
小澤 一雅 | 東京大学 | 大学院・新領域創成科学研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
岩橋 健定 | 東京大学 | 大学院・新領域創成科学研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
堀田 昌英 | 東京大学 | 大学院・工学系研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
野城 智也 | 東京大学 | 生産技術研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
奥谷 丈 | 港湾空港建設技術サービスセンター | 建設マネジメント研究所 | 上席研究員 |
松井 健一 | 国土交通省 | 国土技術政策総合研究所建設マネジメント技術研究室 | 室長(研究職/">(Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【配分額】10,500千円 (直接経費: 10,500千円)