マス・ソーシャルメディアと災害デジタルアーカイブのインテグレート手法の研究
【研究分野】デザイン学
【研究キーワード】
カラー化 / デジタルアーカイブ / ソーシャルメディア / マスメディア / 写真 / デジタルアース / AR / デザイン / 災害 / 人工知能 / ワークショップ / コミュニティ / アーカイブ
【研究成果の概要】
本研究ではマス・ソーシャルメディアと災害デジタルアーカイブの統合を目的とした。災害アーカイブの白黒写真をAI技術を用いてカラー化することで,リアルタイムの災害情報・アーカイブされた災害資料とを,違和感なくインテグレートできた。その結果,ソーシャルメディアでの発信に大きな反響があった。さらにマスメディアとの共同企画,実展示などの成果も生まれた。研究代表者のツイッターに投稿したカラー化写真のインプレッション数は,研究期間内に3億回以上となり,活発な対話が生まれた。実展示においても活発な対面の対話が生まれ,オフラインのコミュニティが形成された。これらのことから,本研究の目的は達成されたといえる。
【研究の社会的意義】
災害デジタルアーカイブは,多面的な災害の「実相」を伝える知識基盤である。しかし、いまだ十分に利活用されていない。本研究の手法により,災害アーカイブに “ ストック ” されていた資料が “ フロー” 化され,創発するコミュニケーションによって情報の価値が高められる。本研究の成果は,災害デジタルアーカイブの利活用を促進し,貴重な資料とできごとの記憶を,未来に継承するための一助となり得る。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)