信用スコアの受容に関する社会学的研究
【研究キーワード】
信用スコア / 与信管理 / 受容意向 / メタ解釈 / デジタル社会 / 人工知能 / 先端技術 / デジタルトランスフォーメーション
【研究成果の概要】
本研究の目的は、人々の間での「解釈のせめぎ合い」に着目することで、信用スコアに代表される与信管理技術など、情報通信技術・デジタル技術の展開を社会学的に考察するための理論枠組を創出することである。
2021年度は、研究2年度目として、まず(1) 新しい技術がいかに社会を変えるかというテーマを扱う社会学および周辺分野の基本的な文献を整理し、研究組織のメンバー内でその知見を共有した。その他に、(2) 調査票を作成した上で業者委託によりウェブ意識調査(調査票調査)を遂行し、得られたデータに関してはデータ・クリーニングを行って分析可能な状態にし、(3)有識者ヒアリング(リモートによるインタビュー調査)を、当該分野の専門家であり知識と経験を豊富に有する実務家に対して行った。
これら(1)~(3)から、与信管理技術に限らず、新しい技術の社会的影響に関して多くの知見が得られた。これらは、いわゆるデジタル社会やデジタルトランスフォーメーションにかかわる広範なテーマに解釈図式(解釈図式の解釈、つまりメタ解釈)という切り口からアプローチする社会学理論の創造を予感させるものであり、この構想に沿って、2021年度においては、いくつかの学会大会において連携報告を複数回行うなど、多くの成果を出すことができた。2022年度においても、引き続き、学会大会等において積極的に研究報告を行うとともに、論文を随時公刊していく予定である。
【研究代表者】