テレビ・コンテンツ分析の情報記号論的研究とハイパーメディア型事典の作成
【研究分野】情報図書館学・人文社会情報学
【研究キーワード】
記号論 / 情報学 / 情報記号論 / ハイパーメディア / テレビ研究 / メディア研究 / 人文系情報学 / アーカイブ / 記号学 / メディア論 / コンテンツ分析 / アーカイブ学 / 百科事典 / アーカイヴ学
【研究成果の概要】
本研究では、IT環境上にハイパーメディア型理論ツール「テレビ分析の知恵の樹」という知識創出のためのコラボレーション・システムを構築することによって、現代日本のテレビ文化の主要ジャンルに関して情報記号論の立場からのテレビ・コンテンツ分析の知識の構造化を行うことがめざされた。情報技術(IT)が生み出すセミオーシス(記号過程)を認識論的モーメントとして学問体系に組み込むことをめざす<情報記号論Information Semiotics>の新しい研究の実現である。
1)基礎理論研究:「テレビ記号論の概念ネットワーク」の実装
日立システムアンドサービス社が開発したトピックマップの技術による知識マネージメントシステム「知のコンシェルジェ」を活用して、「情報記号論」の概念ネットワーク、および「テレビ記号論の原理」の概念ネットワークをコンピュータサーバー上に構築実装し、東京大学のサーバーからアクセス可能とした。
2)システム開発:「テレビ分析の知恵の樹」システムの設計を完成させるとともに、フランスの国立文化機関ポンピドゥーセンターのリサーチ・イノヴェーション研究所と研究協働を実現して、映像アノテーションとメタデータ付与の分析ツール「Lignes de temps」をテレビ・コンテンツ分析に応用する方法を開発した。
3)テレビ番組分析:
「テレビ分析の知恵の樹」を使用したテレビ番組分析の事例の蓄積を踏まえて、フランスINA(国立視聴覚研究所)およびNHKアーカイブス、NHK放送文化研究所との研究協働体制を立ち上げ、「アーカイヴ研究」への展望をひらいた。
【研究代表者】