台風強度に関わる外的要因の診断のための数値的研究
【研究分野】気象・海洋物理・陸水学
【研究キーワード】
台風 / 防災 / 予測可能性 / 数値予報 / 最適化
【研究成果の概要】
台風強度に対する環境場の要因を診断するため、簡易軸対称台風強度予報モデルCHIPSを用いて、約2800事例の台風強度予報実験を行った。環境場は気象庁全球モデルGSMの予報値から作成した。同事例において、統計モデルおよびGSMによる予報値と比較すると、CHIPSの誤差が最も小さく、中心気圧の変化傾向を最もよく捉えていた。つまり、環境要因で台風強度変化を説明できることを示唆する。また感度実験を通して、鉛直シアが最も大きな影響があり、海洋混合層深さは2番目であった。実用的な観点から、上記3つのモデルのコンセンサス予報を評価したところ、気象庁発表予報と同等かそれよりも誤差が小さかった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山口 宗彦 | 気象庁気象研究所 | 台風研究部 | 研究官 | (Kakenデータベース) |
伊藤 耕介 | 琉球大学 | 理学部 | 助教 | (Kakenデータベース) |
宮本 佳明 | 独立行政法人理化学研究所 | 計算科学研究機構 | 基礎科学特別研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)