中国の「世界の工場」時代は終わるのか?―沿海部産業集積の定量定性分析
【研究分野】応用経済学
【研究キーワード】
中国 / 産業立地 / 産業集積 / 中国経済 / 産業 / 空間 / 産業移転 / 華南
【研究成果の概要】
本研究プロジェクトでは、中国沿海部に集中してきた製造業が、2000年代後半以降にどのような変化を遂げつつあるかを、産業立地に注目して検討した。地域・産業データを用いた分析の結果、沿海部の産業集積地での「集積の経済性」の発生と、労働集約的産業の内陸部への移転は同時に観察された。このことから、中国製造業は、沿海部での規模を維持しつつも、内陸部へと取引ネットワークと立地が拡散しつつあったと言える。地域別貿易データの分析からも、中国中西部の輸出額の急増が確認され、とりわけエレクトロニクス製品の組み立てを担うEMSの移転が大きなインパクトをもたらしていることが判明した。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2012-08-31 - 2014-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)