Discovery Sagaサイレントキーワード俯瞰

「陶酔と技術」という観点から、1900年前後のドイツ語圏の文学と芸術を再検討することによって、美的陶酔の表現が巧みな技術・技巧をもとに達成されていること、および、集団的陶酔の表現が機械・技術のイメージを利用していることを明らかにした。また劇場空間やプロパガンダにおいて集団的陶酔を生み出すために技術と演出が果たす役割についても具体的に指摘できた。さらに、陶酔という観点が、当時の学問・思想のなかにも活かされていることを跡づけた。なお、「陶酔」という概念で念頭においているのは、自我の統一性や意識による支配の失効および集団・群衆との一体感である。

【研究分担者】
高橋宗五	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
長木誠司	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
田中純	東京大学	大学院・総合文化研究科	教授	(Kakenデータベース)
ゴチェフスキヘルマン	東京大学	大学院・総合文化研究科	准教授	(Kakenデータベース)
竹峰義和	東京大学	大学院・総合文化研究科	准教授	(Kakenデータベース)
森田團	西南学院大学	国際文化学部	講師	(Kakenデータベース)

【研究協力者】
ガブリエーレシュトゥンプ	元東京大学	外国人教師