体性感覚の相互作用を用いた食体験向上のための食メディア基盤技術に関する研究
【研究キーワード】
ヒューマンインタフェース / インタラクション / 体性感覚 / 食メディア / インタフェース / クロスモーダル / 触覚提示 / 温冷 刺激 / 電気刺激 / 温冷刺激
【研究成果の概要】
本研究では、食事において力触覚や温冷覚など体性感覚に起因するおいしさをインタラクティブに提示するための感覚提示方式を考案して、これまでに経験したことのない新たな食体験を提供し、食事における行動の変容を促すことで、おいしく健康な食生活を実現するためのインタフェース技術の設計と構築が目的である。具体的には、味や食感など食事の際に人が受容する感覚を提示することで「擬似食体験実現のための食感覚提示手法の確立」、人が実際に食事をしている際にその感覚を制御する「拡張食体験実現のための食感覚提示手法の確立」、そして日常の生活の中でこれらの食感覚提示手法を活用した食体験を実現するため の「食感覚提示手法を用いた食メディアインタフェース技術の確立」の3つの課題を中心に研究を推進する。
今年度は「擬似食体験実現のための食感覚提示手法の確立」を目的として電気刺激による触知覚の変化について検証した。電気的筋肉刺激による食感提示とのシステム統合についても検討を進めた。「拡張食体験実現のための食感覚提示手法」では、刺激提示に口にする食物の温度が影響を与えるため、デバイスの構成方法について検討を進めた。そのほか、クロスモーダル知覚を応用した感覚提示についてさまざまな方法を試し、擬似食体験、拡張食体験を実現に応用できる感覚刺激方式について検討した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)