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研究キーワード:名古屋大学における「遺伝子」 に関係する研究一覧:94件
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発表日:2026年9月16日
この記事は2026年9月30日号以降に掲載されます。
1
中皮腫に選択的に作用する化合物と光学異性体を特定
〜BAP1変異がん細胞を標的とする新たな治療薬開発に期待〜
この記事は2026年9月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年9月14日
2
リスザルのサイトメガロウイルスから、霊長類の免疫分子によく似た特殊なタンパク質を発見
~ウイルスと宿主の間で「遺伝子のやり取り」が行われてきた可能性を示唆~
・リスザルサイトメガロウイルスが持つS9タンパク質が、霊長類の免疫分子であるMHCクラスI分子と非常によく似ていることを発見した。・リスザルサイトメガロウイルスのS9遺伝子は、宿主であるリスザルを含む「新世界ザル」のMHCクラスI遺伝子ではなく、「旧世界ザル」のMHCクラスI遺伝子と近縁な関係にあることを明らかにした。・宿主由来の免疫分子によく似ているが完全には同一ではないタンパク質を持つウイルスが「宿主の壁」を越えた場合、新たな宿主の免疫システムに予想外の影響を及ぼす可能性があることを示す重要な知見を得た。 名古屋大学大学院生命農学研究科...
キーワード:新世界ザル/霊長類/獣医学/アミノ酸配列/免疫系/HLA/アミノ酸/立体構造/ウイルス/遺伝子/疫学/疫学研究/感染症
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年9月4日
3
腸内細菌とビタミンのやり取りの見える化に成功
― 便中ビタミンを「細菌の内と外」に分ける新手法で腸内細菌の分業関係を解明 ―
腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)は、互いに代謝物を作り、利用し合うことで複雑な生態系を形成しています。しかし従来の便中代謝物解析では、細菌の外に存在する物質と、細菌の中に保持されている物質をまとめて測定するため、「誰が作り、誰が使っているのか」を推定することは困難でした。今回、中部大学生命健康科学部作業療法学科の平山正昭教授(論文筆頭著者・共同責任著者)、名古屋大学大学院医学系研究科の伊藤美佳子講師、上山純教授(共同責任著者)らの研究グループは岩手医科大学 医学部の前田哲也教授らの協力を得て、健常者63名の便を破砕前後で測定し、水溶性ビタミンを「細...
キーワード:アミン/マイクロ/生態系/微生物/ビタミン/ビオチン/メタゲノム解析/ゲノム解析/メタゲノム/代謝物/ゲノム/マイクロバイオーム/遺伝子/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年9月1日
4
腱・靱帯の形成に関わる遺伝子の働きを調節するDNA領域を発見
~腱が筋肉を骨の正しい部位に導く仕組みの一端を解明~
・筋肉と骨をつなぐ腱・靱帯の形成に必要な遺伝子の働きを調節するDNA領域(エンハンサー)を新たに発見しました。・このエンハンサーは、シーラカンスからヒトまで共通して受け継がれており、生物の進化の過程でも重要な役割を果たしてきたことが分かりました。・このエンハンサーを失ったマウスでは、上腕骨の骨隆起の一つである三角筋粗面が形成されず、筋肉が骨に付着する位置もずれることを確認しました。・本成果は、腱や靱帯がどのようにつくられ、筋肉と骨が正しくつながるのかを理解する手がかりとなり、将来的には腱・靱帯の再生医療の開発につながることが期待されます。 ...
キーワード:トランスジェニック/モーター/遺伝子改変/育種学/ゲノム編集技術/TEMPO/プロモーター/関節/染色体/分子機能/靱帯/筋肉/エンハンサー/ゲノム編集/前駆細胞/マウス/遺伝子改変マウス/再生医療/生体分子/転写因子/分子設計/薬理学/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年8月28日
5
難治性ネフローゼの治療薬リツキシマブが有効かは血液検査でわかる?
~T細胞の状態で治療効果を予測する~
・タンパク質が尿に漏れ出してしまう病気、ネフローゼ症候群は一般的にステロイドで治療をしますが、ステロイド投与を止められない難治例(頻回再発型・ステロイド依存性)が少なくありません。こうした患者さんには免疫細胞の1種であるB細胞を除去するリツキシマブが有効であることが近年分かってきましたが、効く人と効かない人を採血で見分ける方法はありませんでした。 ・血液中のT細胞の遺伝子発現状態を、リツキシマブの投与前後で解析(シングルセルRNAシークエンシング)したところ、薬が効いた患者さんでは効かない患者さんに比べて約18倍もの数の遺伝子が変動しており、CD4陽性細胞傷害性T...
キーワード:最適化/がん研究/リン酸/ネフローゼ/ROS/遺伝子発現解析/腫瘍学/発現解析/白血球/B細胞/RNA/T細胞/エネルギー代謝/ステロイド/ミトコンドリア/活性酸素/活性酸素種/血液/腎臓/免疫細胞/ストレス/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子発現/酸化ストレス
他の関係分野:情報学複合領域農学
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発表日:2026年8月20日
6
高送達・低毒性の次世代RNA創薬技術を開発
~独自環状RNAを効率的に送達するLNPで糖尿病などの慢性疾患治療へ~
・体内で壊れにくい独自の「キャップ化環状RNA(Cap-cirRNA)注1)」と、それを細胞へ効率よく届ける新しい運び屋「FL0445脂質ナノ粒子(LNP)注2)」を開発。・独自の「分岐型(枝分かれ)構造」を持つイオン化脂質でLNPを最適化し、臨床で使われる製剤を超える送達効率(モデルで10倍以上)と、低い炎症=高い安全性を両立。・世界的に注目される“肥満症治療薬・糖尿病薬”の元になるホルモン「GLP-1注3)」を環状RNAに載せて肥満マウスに投与。直鎖mRNAを上回る持続的な発現...
キーワード:最適化/物質科学/イオン化/キャップ構造/ナノサイズ/ナノ粒子/肥満症/炎症反応/mRNA/ホルモン/RNA/インスリン/マウス/遺伝子導入/創薬/副作用/ワクチン/遺伝子/脂質/糖尿病/慢性疾患
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年8月19日
7
高齢者の血清で筋細胞の加齢変化を培養下で再現、機能性成分の評価利用へ
~ケルセチンが加齢による筋力低下を軽減する可能性~
・健康な高齢者の血清注1)をヒト骨格筋細胞に加え、筋管面積の減少と筋組織の収縮力低下を同時に示すin vitro注2)加齢性筋萎縮モデルを構築した。・高齢者血清ではNF-κB注3)を中心とした炎症反応が活性化し、ステロイド性筋萎縮モデルとは異なる仕組みが示された。・ケルセチン注4)はNF-κB活性化を抑え、筋萎縮と筋収縮力の低下を軽減した。・本モデルは筋肉の加齢変化を予防・抑制する機能性成分の探索への活用が期待さ...
キーワード:筋細胞/マイクロ/微細加工/微細加工技術/機能性/ポリフェノール/フェノール/マイクロデバイス/炎症反応/加齢変化/血清/ホルモン/筋萎縮/筋収縮/筋肉/骨格筋/身体機能/電気刺激/成長因子/in vitro/ステロイド/血液/抗炎症/抗炎症作用/抗酸化/抗酸化作用/生理活性/代謝物/転写因子/免疫応答/サイトカイン/遺伝子/加齢/高齢者
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年8月4日
8
生きた植物で実証--同じ「色」の蛍光を「寿命」で見分ける
~より多くのタンパク質を同時に識別、植物の多重イメージング活用へ~
・蛍光波長(色)が極めて類似している複数の蛍光タンパク質注1)を、蛍光が減衰する速さ(蛍光寿命注2))」の違いに基づいて明瞭に識別できることを示した。・生きた植物細胞の中でも、複数種類の同系色蛍光タンパク質を同時に識別でき、赤色・緑色のいずれの蛍光タンパク質にも適用できることを示した。・蛍光の「色」と「寿命」という異なる二つの情報を組み合わせることで、植物細胞で同時に観察できる対象を増やせる可能性を示した。 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)の青山 剛士 研究員、杉本 渚 ...
キーワード:蛍光寿命/励起状態/コケ植物/環境問題/遺伝子操作/蛍光タンパク質/寿命/ライブイメージング/遺伝子
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学
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発表日:2026年7月31日
9
光の色で細胞を"診る"新技術を開発!
― 生きた細胞内の分子凝縮体の状態を可視化、がん化に伴う状態異常の検出にも成功 ―
金沢大学新学術創成研究機構の羽澤勝治准教授、理工研究域物質化学系の添田貴宏教授、ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)のウォング・リチャード教授らを中心とする分野横断的な研究グループは、名古屋大学大学院医学系研究科分子腫瘍学の鈴木洋教授、台湾・国立成功大学、米国南カリフォルニア大学等と連携し、生きた細胞内の「分子凝縮体」の微小環境を、これまでにない明るさで可視化できる蛍光プローブ「PyLUMI(パイルミ)」の開発に成功しました。細胞の中では、タンパク質などの分子が膜を持たずに集まる「生体分子凝縮体(※1)」と呼ばれる構造体が形成され、遺伝子発現や細胞分裂などさまざまな生命活動...
キーワード:相分離/ピレン/生細胞/悪性化/紡錘体/光プローブ/核小体/ストレス顆粒/腫瘍学/染色体/染色体不安定性/微小環境/微小管/がん化/がん細胞/プローブ/蛍光プローブ/細胞周期/細胞分裂/生体分子/創薬/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物
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発表日:2026年7月30日
10
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の客観的診断に資する血中細胞外小胞の成分を発見
〜特発性疲労やうつ病との識別・病態解明へ一歩進展〜
・血中の細胞外小胞(EV:Extracellular Vesicle)内マイクロRNA(miRNA)の包括的解析により、ME/CFS特異的なバイオマーカー候補(miR-21-5p, let-7f-5p, miR-26b-5p, miR-20a-5pなど)を特定しました。・機械学習モデルを用いた解析によって、ME/CFS患者を判別が難しいとされていた疲労病態(特発性慢性疲労(ICF)やうつ病)と高精度に識別可能であることを示しました。・変動したmiRNAの機能解析により、神経系のネットワーク障害や代謝・内分泌系の機能異常など、ME/CFSにおける全身性の病態メカニズムとの...
キーワード:機械学習/神経系/マイクロ/マイクロRNA(miRNA)/機能解析/バイオバンク/細胞外小胞/日常生活/病態解明/RNA/血液/内分泌/miRNA/うつ/うつ病/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子発現/慢性疾患
他の関係分野:情報学生物学工学
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発表日:2026年7月22日
11
鉄ストレスを生き延びる「巨大核細胞」が腎がん発生の足場を形成
―BRCA1遺伝子異常とフェロトーシス抵抗性を空間トランスクリプトーム解析で解明―
・鉄による強い酸化ストレスの中で、本来は細胞死に至るはずの腎近位尿細管細胞の一部が、巨大な核をもつ「巨大核細胞」として生き残ることを明らかにしました。・BRCA1遺伝子の機能低下は、ミトコンドリア機能障害とフェロトーシス抵抗性を伴う巨大核細胞を増加させ、Myc、Met、Lcn2などの発がん関連プログラムを活性化しました。・巨大核細胞だけでなく周囲の小型上皮細胞や間質細胞にも類似した生存・鉄代謝プログラムが広がり、発がん前段階の「前がん性ニッチ(足場)」が形成されることを示しました。・核の形や大きさという病理組織学的特徴が、環境由来の酸化ストレスへの適応と将来...
キーワード:位置情報/形態解析/鉄代謝/一細胞/環境ストレス/形態変化/抵抗性/膜脂質/DNA二本鎖切断/機能解析/細胞膜/腎がん/尿細管/尿細管細胞/がん関連遺伝子/クロマチン/ニッチ/遺伝子異常/染色体/病理/病理学/発がん/がん細胞/がん抑制遺伝子/トランスクリプトーム/ミトコンドリア/ラット/活性酸素/間質細胞/近位尿細管/細胞死/腫瘍形成/上皮細胞/腎臓/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/酸化ストレス/脂質/放射線
他の関係分野:情報学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月16日
12
白血病の「個性」を決めるエピゲノムを解読
―大規模クロマチン解析による新たな分類と層別化治療―
急性骨髄性白血病(AML)は難治性の血液がんの一つです。AMLでは遺伝子変異などのゲノム異常が認められ、病態解明とそれらの異常を標的とする治療薬剤の臨床応用が進んでいます。一方で、どの遺伝子が使われるかを制御する仕組みである「エピゲノム」もAMLの病態に関わっているものと考えられていますが、その全容は明らかではありませんでした。京都大学大学院医学研究科 腫瘍生物学講座小川誠司 教授(兼:同高等研究院ヒト生物学高等研究拠点...
キーワード:インテリジェンス/がん研究/シークエンス/ゲノム情報/血液内科学/クロマチン/ヒトゲノム/腫瘍学/整形外科学/臨床応用/ゲノム解析/分子機構/エピゲノム解析/骨髄/病態解明/幹細胞/急性骨髄性白血病/血液/細胞治療/細胞増殖/腎臓/白血病/薬剤感受性/ゲノム/トランスレーショナルリサーチ/遺伝子/遺伝子変異/感染症/造血
他の関係分野:情報学複合領域
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発表日:2026年7月16日
13
太古から保存されている"補体"の意外な役割
~血液中を流れる補体ではなく"がん局所"の補体C3が、がん免疫療法の効果を左右する~
・補体は肝臓で作られ血液中を循環することで感染防御に働くことが知られている一方、各種臓器で作られる補体の役割は不明・がんでは、がん細胞をとりまく正常細胞の一つ“線維芽細胞"が補体C3を作ることが判明・がん局所の補体C3が、免疫を抑える骨髄系細胞のがんへの集積を抑え、がん免疫療法が効きやすい環境を形成 名古屋大学 医学部附属病院 化学療法部の宮井 雄基 病院助教、安藤 雄一 教授、糖尿病・内分泌内科の岩間 信太郎 講師、同 大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌内科学の有馬 寛 教授、腫瘍病理学の榎本 篤 教授らの研究グループは、藤田...
キーワード:感染防御/病原体/PD-1/がん免疫/がん免疫療法/浸潤/微小環境/病理/病理学/心臓/白血球/骨髄/腫瘍微小環境/線維芽細胞/免疫療法/がん細胞/コラーゲン/ファージ/マウス/マクロファージ/血液/好中球/再生医療/細胞外マトリックス/自然免疫/内分泌/免疫細胞/バイオマーカー/遺伝子/化学療法/抗体/糖尿病/肺がん
他の関係分野:農学
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発表日:2026年7月15日
14
ニワトリ生殖細胞の発生を制御する遺伝子を発見
~希少品種や絶滅危惧鳥類の遺伝資源保存技術の向上に期待~
・ニワトリの遺伝資源保存に不可欠な『始原生殖細胞(PGC)』注1)の体外培養・株化効率が、レトロウイルス様遺伝子『ENS-1/ERNI』の発現量と相関していることを発見した。・PGCにおいてCRISPRi注2)を用いてENS-1/ERNIの制御配列である『Soprano LTR』注3)を抑制すると、細胞の恒常性維持に関わる遺伝子群の発現が低下し、DNA損傷に対して異常な細胞周期の停止を起こして増殖が低下することを突き止めた。・Soprano...
キーワード:初期胚/遺伝情報/塩基配列/生殖/胚発生/モーター/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/哺乳類/ゲノム編集技術/遺伝資源/始原生殖細胞/生殖細胞/ニワトリ/プロモーター/CRISPR/レトロウイルス/受精/受精卵/卵子/エンハンサー/ゲノム編集/凍結保存/DNA損傷/幹細胞/血液/細胞周期/精子/発現調節/ウイルス/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月13日
15
「動くDNA」の遺伝子発現調節スイッチ機能を発見
~リポ多糖投与の解析から機序解明、ヒトの細菌感染反応の理解へ〜
・バクテリアの細胞壁成分であるリポ多糖(LPS)注1)をヒトの免疫細胞(単球注2))に与えると、遺伝子をオンにするスイッチ(エンハンサー注3))が活性化するが、その時にAlu注4)と呼ばれるレトロトランスポゾン注5)が関わることを発見した。・Aluはヒトゲノムに約120万コピーあるが、その共通配列の中にMEF2と呼ばれる転写因子の結合配列が含まれており、進化の過程でAluがヒトゲノム内にMEF2結合部位を増やしてきたことが分かった。・Aluを含むエンハンサーが制...
キーワード:バクテリア/遺伝子発現調節/塩基配列/霊長類/ヒストン/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/細胞壁/微生物/エピゲノム変化/クロマチン/ヒトゲノム/外傷/白血球/エンハンサー/RNA/ファージ/マウス/マクロファージ/リポ多糖/遺伝子発現制御/高次構造/細菌感染/受容体/樹状細胞/転写因子/発現制御/発現調節/免疫応答/免疫寛容/免疫細胞/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/細菌/脂質
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月26日
16
"島流し"にあったノコギリクワガタは、なぜ巨大な武器を手放したのか
~ゲノム解析で解き明かす、遺伝子の流動とオスの大アゴ進化の関係~
・ノコギリクワガタ類は、伊豆諸島において、本土から遠い島ほどオスの“武器”である大アゴ(おおあご)が小型化し、最南端の八丈島の集団で最も顕著に縮小していた。・ノコギリクワガタの全ゲノム配列を解読し、本土と伊豆諸島の集団間で比較した。・ハチジョウノコギリでは、成長因子であるインスリンの受容体遺伝子(InR2注1))が大アゴサイズ縮小をもたらした遺伝子の一つであることを示した。・本土集団から伊豆諸島中間集団へは遺伝子流動注2)が生じていたが、八丈島の集団は14.9万年前からこれ...
キーワード:海洋/性選択/ゲノム配列/遺伝子流動/遺伝的変異/インスリンシグナル/インスリン受容体/機能解析/遺伝子機能解析/ゲノム解析/成長因子/インスリン/受容体/ゲノム/遺伝子/全ゲノム解析
他の関係分野:環境学生物学農学
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発表日:2026年6月25日
17
3D VRナビ課題の評価が1年後の脳萎縮を予測
― 認知機能が正常な段階で、認知症の超早期変化を捉える新規手法 ―
藤田医科大学脳神経内科学の川畑和也講師、島さゆり准教授、渡辺宏久教授をはじめとする学習院大学、滋賀医科大学、量子科学技術研究開発機構(QST)、大阪公立大学、東京都立大学、名古屋大学の共同研究グループは、3D仮想現実(VR)ゴーグルを使って経路統合能※1を測定し、その成績から海馬傍回※2の菲薄化※3を高い精度で判別できること(AUC※4 0.87、感度88%、特異度86%)、および血漿中のアルツハイマー病(AD)関連バイオマーカー(p-tau181※5・GFAP※6...
キーワード:ナビゲーション/たんぱく/大脳/リン酸/空間認知/神経内科学/脳画像/脳科学/病理/病態解明/アストロサイト/アルツハイマー病/グリア/血液/神経細胞/神経変性/大脳皮質/バイオマーカー/リスク因子/遺伝子/加齢/海馬/健康長寿/縦断研究/難病/認知機能/認知症/放射線/老化
他の関係分野:工学総合生物農学
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発表日:2026年6月24日
18
イノシシの先祖はブタだった?下顎骨の出土遺跡から解明
現代日本の野生イノシシは、弥生時代のブタの遺伝子を受け継いだ
・島根県松江市の西川津(にしかわつ)遺跡出土の資料から、弥生時代のイノシシ類に家畜ブタが含まれていることを確認した。・下顎骨の形態や年齢構成の分析により、当遺跡ではブタ飼育と野生イノシシ狩猟が併存していたことが明らかになった。・さらにブタの形態を持つ資料に飼育個体と野生個体の混在が確認され、飼育ブタの再野生化と在来イノシシとの交雑を経て、現代の野生イノシシにその遺伝的影響が残ったと考えられる。 名古屋大学博物館ならびに大学院情報学研究科の新美 倫子 准教授は、元島根県埋蔵文化財調査センターの内田 律雄 氏との共同研究で、島根県松江市の西川津...
キーワード:情報学/イノシシ/家畜化/安定同位体比/安定同位体/同位体/日本列島/同位体比/個体群/弥生時代/頭蓋骨/コラーゲン/遺伝子
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学
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発表日:2026年6月23日
19
生物の恒常性を支えるp53タンパク質の機能的特徴を解明
~カイコ解析から昆虫種p53の共通性と多様性を示唆~
・ヒトではがん抑制遺伝子として知られる転写因子注1)p53注2)がカイコでも転写因子として機能することを示した。・p53による細胞死注3)は主に転写活性を介して誘導される一方で、それだけでは説明できない新たなメカニズムが示唆された。・ショウジョウバエとは系統的に離れた昆虫種であるカイコを解析することで、p53機能の「進化的に保存された共通性」と「生物種に特有の多様性」の両面を明らかにした。 名古屋大学大学院生命農学研究科の杉浦 和香 (研究当時 博士前期課程学生)、池田 素子...
キーワード:カイコ/p53/アポトーシス/がん抑制遺伝子/ショウジョウバエ/ストレス応答/細胞死/転写因子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:農学
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発表日:2026年6月19日
20
ジベレリン合成と細胞分裂が連動する茎伸長制御の新たな分子メカニズムを解明
〜従来説を更新するモデル提案、作物収量向上への応用に期待〜
・モデル植物のシロイヌナズナを用いて植物ホルモン「ジベレリン(GA)注1)」による茎伸長の制御機構を解明。・茎伸長の開始時に先端部でGA合成遺伝子GA20ox1注2)の発現が上昇し、活性型ジベレリンGA4注3)が蓄積することを発見。・これにより、茎内部の細胞分裂が活性化し、その後の表皮細胞の伸長を誘導する新たな仕組みを明らかにした。・本成果は、作物の草丈制御や収量性向上への応用が期待される。 名古屋大学大学院生命農学研究科の...
キーワード:生殖/植物ホルモン/変異体/シロイヌナズナ/抵抗性/生合成/ホルモン/成長期/イミン/細胞分裂/遺伝子
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年6月15日
21
ホスホロチオエート修飾を含まない非環状人工核酸を用いた 新規核酸医薬の開発
~全PO結合のL-aTNA型Anti-miR-21核酸が、 PEG-L-オルニチンブロックコポリマーとの複合体化でin vivo活性を発揮~
神戸薬科大学、名古屋大学、ナノ医療イノベーションセンター、東京大学を中心とする共同研究グループは、副作用の原因となるホスホロチオエート(PS)修飾を必要としない次世代型非環状人工核酸(SNA、L-aTNA)*1に擬似相補塩基(DおよびsU)を導入し、miR-21を標的とするアンチセンス核酸*2医薬(AMO21)の自己相互作用を抑制・活性増強することに成功しました。本成果では、PS修飾を一切行わないL-aTNA-AMO21が、新規薬物送達システム(uPIC)*3と組み合わせることでマウス腫瘍モデルにおいて抗腫瘍効果を示し、肝・腎毒...
キーワード:ブロックコポリマー/オリゴヌクレオチド/人工核酸/ナノ粒子/ポリマー/薬物送達システム/アンチセンス/RNA/アミノ酸/アンチセンス核酸/マウス/核酸医薬/抗腫瘍効果/副作用/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:化学工学総合生物
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発表日:2026年6月15日
22
設計図なしでバラバラな細胞たちをパズルのように組み立てる
〜教師データなしに変異体の遺伝子発現マップを予測する機械学習法〜
・変異体の1細胞計測データから、空間トランスクリプトームを教師データなしで予測する機械学習技術(ZENomix)を開発・ZENomixは、変異体の空間トランスクリプトームを高精度で予測する・ZENomixを活用した空間変動遺伝子スクリーニング法で新規Nodal制御遺伝子を同定した・変異体・疾患の1細胞計測データに適用することで、生物学/疾患研究に幅広い応用が期待される 遺伝子が体の中のどこで、どのように働いているかを知ることは、疾患や生命のメカニズムを解き明かすために重要です。近年、「空間トランスクリプトミクス」と呼ばれる計測技...
キーワード:機械学習/空間データ/初期発生/計測技術/一細胞計測/一細胞/変異体/消化管/発生生物学/新規遺伝子/内胚葉/骨格筋/病態解明/RNA/スクリーニング/トランスクリプトーム/トランスクリプトミクス/ハイブリダイゼーション/ラット/創薬/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月12日
23
銀の粒子でDNAを自在に切断・連結する革新技術を確立
~従来の2〜5倍以上の効率で合成、医療・農業などへの応用に道~
・mRNAがんワクチンや遺伝子治療を可能にするmRNAライブラリ注1)の構築、人工タンパク質医薬品や人工ゲノム作物の開発など、多様な社会的応用の基盤となる「ゲノムDNA合成法注2)」を確立。・酵素を用いずに、銀ナノ粒子注3)で任意の長さ・配列のDNA接着末端注4)を自在に作製。・一般的な制限酵素法と比べて2〜5倍以上の高いDNA連結効率を達成。 21世紀の医療・農業・環境分野が直面する課題の解決には、生物の設計図である「長鎖DNA」を自在に合成できるかど...
キーワード:ゲノムDNA/塩基配列/銀ナノ粒子/ボトルネック/ナノメートル/ナノ粒子/長鎖DNA/人工タンパク質/機能性/微生物/がんワクチン/mRNA/スクリーニング/遺伝子治療/抗菌剤/抗原/生理活性/ゲノム/ワクチン/遺伝子/抗体
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月12日
24
植物ホルモン「サイトカイニン」の長距離輸送の新たなメカニズムを解明
-植物の離れた器官の成長を人為的に操作することが可能に-
・根から葉へのサイトカイニンの長距離輸送を調節する遺伝子「AHK3」を発見した。・接ぎ木技術を用いて、根のみでAHK3遺伝子の機能を低下させたことで、離れた器官の葉の成長が増加した。・AHK3遺伝子は作物増産における有力なターゲットになることが期待される。 島根大学大学院自然科学研究科博士後期課程の門田宏太(現 岡山大学 資源植物科学研究所 特別研究員PD)、島根大学総合科学研究支援センターの蜂谷卓士准教授、中川強教授らの研究グループは、中部大学の鈴木孝征教授、理化学研究所の小嶋美紀子技...
キーワード:アブラナ科/栄養応答/物質輸送/栄養塩/モデル生物/カルス/ペプチドホルモン/リン酸/植物ホルモン/シロイヌナズナ/細胞膜/ホルモン/サイトカイニン/受容体/小胞体/転写因子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年5月20日
25
血液からがんの兆候を高精度に見つける新技術を開発「ナノワイヤ」で細胞外小胞を捕捉、卵巣がん血清で検出成功
・鎖長を精密に制御したポリケトン分子を用いて、酸化亜鉛ナノワイヤ(ZnOナノワイヤ)表面に抗体を1段階で修飾できる技術を開発。・ポリケトン修飾ZnOナノワイヤは、非特異的なタンパク質の吸着を抑制しつつ、がん関連細胞外小胞注1)を効率的に捕捉できることを確認。・卵巣がん患者血清から表面マーカーの異なるEV亜集団を選択的に回収し、それぞれで異なるマイクロRNA注2)発現プロファイルを見出した。 名古屋大学大学院工学研究科の安井 隆雄 教授、Kunanon Chattrairat(チャットライラット ク...
キーワード:プロファイル/ZnO/酸化亜鉛/ナノワイヤ/マイクロ/マイクロ流体/血清/細胞外小胞/卵巣/リキッドバイオプシー/卵巣がん/RNA/ケトン/ラット/血液/がん患者/遺伝子/遺伝子発現/抗体/早期発見/非侵襲
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2026年5月20日
26
卵巣がんDNA搭載細胞外小胞を用いた新規リキッドバイオプシー法を開発
~早期診断補助およびPARP阻害薬の治療反応予測への応用に期待~
・卵巣がん患者の腹水中では、良性卵巣腫瘍と比較して細胞外小胞(EV)由来DNA量が有意に増加することを発見した・腹水細胞診が陰性の卵巣がん患者でもEV-DNA量が増加しており、診断補助バイオマーカーとなる可能性を示した・腹水由来EV-DNAが腫瘍組織のコピー数異常(CNV)を高精度に反映することを明らかにした・droplet digital PCRを用いた標的遺伝子のCNV解析により、PARP阻害薬への治療反応性予測に成功した・体液中EV-DNAを用いた低侵襲リキッドバイオプシーとして、卵巣がんの診断補助および個別化医療への応用が期待される...
キーワード:プロファイル/ゲノムDNA/微小液滴/ゲノム情報/DNA修復/悪性度/遺伝子解析/個別化治療/細胞外小胞/早期診断/卵巣/臨床応用/リキッドバイオプシー/分子標的/卵巣がん/悪性腫瘍/PCR/RNA/がん治療/血液/生理活性/生理活性物質/がん患者/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子変異/個別化医療/低侵襲/分子標的薬/臨床研究
他の関係分野:情報学化学総合理工
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発表日:2026年5月19日
27
植物が過酸化水素シグナルを感知する仕組みを解明
~銅イオンに依存した新たな酸化還元状態の感知機構~
・植物における過酸化水素シグナルの感知に必須な細胞膜受容体CARD1の細胞外領域の立体構造を、クライオ電子顕微鏡注1)を用いて決定した。・CARD1は、ロイシンリッチリピートドメイン上の高度に保存された3つのヒスチジン残基注2)を利用して銅イオンを保持していた。・CARD1が保持する銅イオンが、過酸化水素の感知に必須であることを明らかにした。 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)のAnuphon Laohavisit(ラオハビシット アヌポン) 特任准教授、藤本 和宏...
キーワード:酸化還元状態/ロイシン/電子線/銅イオン/3次元構造/環境問題/極低温/金属イオン/酸化還元/電子顕微鏡/生体内/細胞応答/酸化酵素/リン酸/環境ストレス/クライオ電子顕微鏡/ロイシンリッチリピート/病原体/細胞膜/ROS/アミノ酸/キナーゼ/シグナル分子/スーパーオキシド/ラジカル/リガンド/リン酸化酵素/活性酸素/活性酸素種/構造生物学/受容体/生体分子/立体構造/ストレス/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年5月14日
28
ヒトiPS細胞で「動く遺伝子」を制御する新機構を提唱
~Yamanaka転写因子群がLINE-1発現を抑制する可能性を示唆~
・ヒトiPS細胞注1)において、多能性維持を行う転写因子注2)POU5F1(OCT4)、SOX2、NANOなどが若いLINE-1注3)配列へ結合することを発見した。・POU5F1などをノックダウンするとLINE-1発現が上昇し、多能性維持転写因子がLINE-1転写を抑制的に制御している可能性が示された。・それぞれの細胞の発生プログラムに従ってエピジェネティックに活性化したLINE-1の発現量が、その細胞で重要な働きを行う転写因子群によって適切な範囲に維持されているという、LINE-1と宿主細胞の新たな制御...
キーワード:塩基配列/初期発生/転移因子/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/iPS細胞/ゲノム安定性/ヒトゲノム/LINE-1/RNA/幹細胞/多能性幹細胞/転写因子/転写制御/ゲノム/ヒトiPS細胞/遺伝子/神経疾患/老化
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2026年4月24日
29
光で結合・解離をスイッチできる小分子とタンパク質のペアをゼロから創る新手法
―光による細胞機能操作や医療応用に新たな可能性―
・望みの性質を持つ光スイッチ分子と、それに特異的に結合するタンパク質のペアを、ゼロから人工的に創り出す手法を開発。・青色光と紫色光に応答して可逆的に形を変える光スイッチ分子を設計し、その一方の構造にのみ結合する人工タンパク質タグを創出。・開発したペアを動物細胞に応用し、情報伝達、細胞運動、遺伝子発現、受容体活性、細胞分化など、さまざまな機能を光でスイッチングできることを実証。細胞の光操作技術に新たな道を拓く。 光を用いて細胞内の特定の生体分子の機能を操作する技術は、生命の仕組みを解明するための研究ツールや、疾患を治療するための技術として大き...
キーワード:光応答性/光応答/光受容/光受容タンパク質/青色光/光スイッチ/人工タンパク質/進化分子工学/細胞運動/光操作/細胞分化/受容体/生体分子/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月18日
30
統合失調症の新たな治療戦略を発見
―副作用が少ない新規治療薬開発に期待―
・Rhoキナーゼ2の働きを選択的に抑える薬剤が、統合失調症に関連する認知機能の障害や行動の異常を改善しました。・KD025の口からの投与は、効果がみられる量では、非選択的Rhoキナーゼ阻害薬で課題となる血圧低下や、従来の抗精神病薬で問題となることがある錐体外路症状、高プロラクチン血症、高血糖を認めませんでした。・Rhoキナーゼ2を標的とした治療が、従来の治療薬では課題となっていた副作用を抑えつつ、統合失調症の認知機能の障害などに対する新しい治療法の開発につながる可能性が示されました。 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院医学系研究科医...
キーワード:産学連携/プロラクチン/遺伝情報/スパイン/記憶・学習/統合失調症/Rhoキナーゼ/治療標的/脳科学/ゲノム解析/ホルモン/神経伝達物質/モデルマウス/病態解明/キナーゼ/マウス/血液/抗精神病薬/神経細胞/創薬/副作用/薬理学/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/血圧/神経疾患/精神疾患/統合失調症患者/認知機能
他の関係分野:複合領域生物学総合生物
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発表日:2026年4月18日
31
低ブドウ糖環境下によるCAR-T細胞の機能不全を克服する オンデマンド型代謝強化CAR-T細胞を開発
―抗腫瘍効果の向上と安全性をマウスモデルで検証―
・これまで膠芽腫のがん組織は極度の低ブドウ糖環境にあり、CAR-T細胞の機能が著しく低下する可能性が示唆されていましたが、本研究によりその実態が明らかになりました。・低ブドウ糖環境によるCAR-T細胞の機能不全を克服するため、ブドウ糖を高効率に取り込む細胞膜タンパク質 (ブドウ糖膜輸送体) GLUT3を必要に応じて発現させるオンデマンド型代謝強化CAR-T細胞 (On-d GLUT3 CAR-T細胞)の開発に成功しました。・On-d GLUT3 CAR-T細胞について、ヒトの脳腫瘍を模した膠芽腫マウスモデルで検証した結果、腫瘍の根治を達成するなど、高い抗腫瘍効果が認めら...
キーワード:がん研究/膜輸送/グルコース/神経系/膜輸送体/システム制御/遺伝子改変/輸送体/CD8/微生物/細胞膜/がん免疫/マウスモデル/脳神経外科/膠芽腫/T細胞/マウス/抗腫瘍効果/腫瘍免疫/膜タンパク質/免疫学/遺伝子/疫学/脳腫瘍
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月9日
32
超高感度次世代シーケンスで若年性骨髄単球性白血病の「微小クローン」を可視化
~見逃されてきた遺伝子変異が予後不良と強く関連~
・若年性骨髄単球性白血病(JMML)は、乳幼児に発症する治療が難しい希少な白血病です。・本研究では、高感度な新しい解析技術を用いて、従来の検査では十分捉えきれなかった、微細な遺伝子変異を、網羅的に検出しました。・その結果、診断時にごく一部の白血病細胞にしか存在しない遺伝子変異であっても、患者さんの病気の進行や治療成績に大きく影響することが分かりました。・本研究の成果は、JMMLの重症度をより正確に見極め、治療方針を決める新たな手がかりになると期待されます。 名古屋大学大学院医学系研究科小児科学の髙橋 義行 教授、村松 秀城 准教授、佐...
キーワード:最適化/クローン/リスク評価/JAK/遺伝子異常/遺伝子解析/骨髄/次世代シーケンサー/白血病/遺伝子/遺伝子変異/小児/乳幼児
他の関係分野:情報学生物学工学
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発表日:2026年4月1日
33
細胞を使うことなく受容体膜タンパク質の人工進化に成功
-阻害剤感受性を10倍向上させたGタンパク質共役型受容体 「アデノシン2A受容体」の新規変異体を同定し、細胞種特異的なシグナル制御を実現-
・従来は困難だったヒト由来Gタンパク質共役型受容体(GPCR)の実験室内人工進化を無細胞タンパク質合成系とナノディスク技術の組み合わせで実現・新規「アデノシンA2A受容体(A2AR)」変異体を同定。哺乳動物細胞内で内因性リガンドであるアデノシンへの応答性を保持しながら、阻害剤感受性を10倍以上に向上・新規変異体を用いることで、A2ARシグナルを細胞種選択的に制御できることを実証・細胞を用いることなく、GPCR変異体ライブラリーサイズを約1兆(10¹²)規模に拡大可能に...
キーワード:最適化/化学物質/タンパク質合成/塩基配列/シミュレーション/タンパク質合成系/無細胞タンパク質合成系/リボソーム/RNAポリメラーゼ/変異体/進化分子工学/哺乳動物/遺伝子工学/細胞膜/アデノシン/シグナル伝達系/細胞内シグナル/mRNA/ホルモン/神経伝達物質/分子機構/次世代シーケンサー/GPCR/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/in vitro/RNA/ケミカルバイオロジー/スクリーニング/リガンド/受容体/阻害剤/創薬/創薬化学/膜タンパク質/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月31日
34
遺伝性神経難病の超早期病態を解明
~超早期治療で神経変性の抑制が期待できる~
・成人発症の神経難病である球脊髄性筋萎縮症*1(SBMA) のモデルマウス*2において、出生直後より興奮性シナプス*3遺伝子の増加と運動ニューロン*4の過興奮が生じていることを明らかにしました。・患者から樹立したiPS細胞*5由来の運動ニューロンでも、同様の神経過興奮がみられました。・核酸医薬*6を用いて超早期に過興奮を抑制すると、運動ニューロン変性*7が改善しました。 名古屋大学大学院医学系...
キーワード:遺伝情報/塩基配列/シナプス/抑制性シナプス/アンドロゲン受容体/神経内科学/iPS細胞/ニューロン/運動機能/筋萎縮/筋肉/骨格筋/モデルマウス/アンドロゲン/マウス/運動ニューロン/核酸医薬/幹細胞/凝集体/受容体/神経細胞/神経変性/多能性幹細胞/遺伝子/加齢/新生児/難病
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2026年3月28日
35
概日時計を操る化合物で植物の開花期を精密制御
・多くの植物は日長を指標に開花期を決めている。・日長測定の基礎である概日時計を遅くする低分子化合物により、アオウキクサの開花誘導を精密制御し、また最大で2時間以上(開花期換算で2カ月)も変化させた。・化合物ツールによる定量的な開花制御を実証したことで、農業分野での応用も期待できる。 名古屋大学大学院生命農学研究科の前田 明里 日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:名古屋大学)、村中 智明 助教、中道 範人 教授、同大学トランスフォーマティブ生命分子研究所の佐藤 綾人 特任准教授、京都大学大学院理学研究科の伊藤 照悟 助教、小山 時隆 准教...
キーワード:季節変化/植物生理学/環境問題/生体内/変異体/シロイヌナズナ/概日時計/ホルモン/時計遺伝子/分子機構/イミン/阻害剤/低分子化合物/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/生理学
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月25日
36
乾燥しても生き延びて触媒機能を保つ細菌を発見
~工業排ガスを有用物質に変える頑健なガスバイオプロセス開発へ貢献~
・バイオものづくりへの応用が期待されるアシネトバクター属細菌が乾燥ストレスに対して顕著に高い耐性を示すことを発見。・乾燥ストレスに対抗するために応答する多様な遺伝子を明らかにした。・ガスバイオプロセス注1)によるバイオ物質変換を加速し、カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの実現に貢献することが期待される。 名古屋大学大学院工学研究科の堀 克敏 教授、吉本 将悟 助教らの研究グループは、アシネトバクター属細菌 Tol 5注2) が低湿度環境でも高い生存性と細胞内エネルギーを2週間以上維持し、...
キーワード:揮発性有機化合物/芳香族/芳香族化合物/微小液滴/生産技術/触媒機能/カーボンニュートラル/トルエン/カーボン/環境負荷/資源循環/廃棄物/物質生産/乾燥耐性/乾燥ストレス/微生物/ストレス/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年3月19日
37
有用な酵素を世界最小・最速で開発する新技術
食品・医薬・エネルギー分野への酵素利用拡大に期待
・酵素注1)活性を指標とした世界最小スケールかつ最速の酵素開発技術を発明。・酵素とその遺伝情報(mRNA)1分子複合体を形成させ、活性ある酵素分子をその遺伝子とともに取得可能。・環境負荷の低い酵素プロセスや、バイオセンサーなどの有用酵素開発を加速。 酵素は食品や洗剤をはじめ、医薬品や化学製品、燃料などの製造に多く使われており、環境負荷の低い触媒としてその利用範囲は世界的に増大しています。名古屋大学大学院生命農学研究科のDAMNJANOVIC Jasmina(ダムナニョヴィッチ ヤスミナ) 准教授、中野 秀雄...
キーワード:スループット/ディスプレイ/酸化還元反応/酸化還元酵素/ハイスループットスクリーニング/遺伝情報/診断薬/還元反応/センサー/バイオセンサー/環境負荷/酸化還元/ハイスループット/変異体/酵素活性/酵素反応/mRNA/スクリーニング/遺伝子/抗体
他の関係分野:情報学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月17日
38
酸素存在下でも生育する光合成細菌の高効率エネルギー変換機構を解明
多くの光合成細菌にとって酸素は有害ですが、海洋性紅色非硫黄細菌は酸素存在下でも生育できます。この細菌において光合成を担うタンパク質複合体の構造をクライオ電子顕微鏡で観察したところ、新たな膜タンパク質を発見し、酸素存在下でも効率よくエネルギー変換できる仕組みの一端を解明しました。光合成細菌は光合成の際に酸素を発生しませんが、太陽光エネルギーを高効率で化学エネルギーへ変換する能力を持ちます。また、植物が利用しない近赤外光を利用でき、淡水や海水、温泉など多様な環境に適応しています。中でも海洋性紅色非硫黄細菌Rhodovulum sulfidophilum は、酸素存在下で...
キーワード:光エネルギー/海洋/近赤外/太陽/タンパク質複合体/光合成/光合成細菌/電子伝達/太陽光/赤外光/水処理/電子顕微鏡/排水処理/分解能/モデル生物/遺伝子改変/エネルギー変換/クライオ電子顕微鏡/バイオテクノロジー/近赤外光/膜タンパク質/硫化水素/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年3月17日
39
神経回路の「設計原理」は存在するのか?
〜遺伝子の濃度勾配でコードされる脳内配線地図をデータ駆動で解読〜
・脳の神経細胞は、どのようなルールでつながっているのかを、実際の脳データを使って解析・神経配線データと脳内の遺伝子発現データから、神経の行き先を表現する「遺伝子の濃度勾配でコードされた脳内配線地図」を読み解く新しい解析手法 SPERRFY を開発・この脳内配線地図を使うことで、実際の脳内の配線パターンを高い精度で再現・脳全体の大まかな接続構造と局所的な細かい接続構造が、階層的な濃度勾配によって制御されている可能性を示唆・神経回路形成に関わる可能性の高い遺伝子候補を体系的に抽出でき、脳発生や神経疾患研究への応用が期待 ...
キーワード:データ駆動/軸索投射/霊長類/神経回路形成/脳発生/歯学/マウス/ラット/神経科学/神経回路/神経細胞/創薬/遺伝子/遺伝子発現/神経疾患/認知機能
他の関係分野:情報学生物学総合生物
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発表日:2026年3月16日
40
がん免疫療法CAR-Tの効果を支える新しい仕組みを発見
~コレステロール生合成がCAR-T細胞の長期活性を保つ鍵に~
・CAR-T細胞療法*1の効果が長く続く仕組みの一端を明らかにしました。・CAR-T細胞の働きを維持するために、コレステロール*2をつくる代謝*3経路が重要な役割を果たすことを発見しました。・患者データの解析と細胞実験の両方から、この代謝経路がCAR-T細胞の持続性と関連することを示しました。・今回の成果は、CAR-T細胞療法の効果をさらに高める新しい治療戦略の開発につながる可能性があります。 名古屋大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学の竹内裕貴 大学院生、葉名尻良...
キーワード:持続性/遺伝子改変/biosynthesis/キメラ/生合成/抗原受容体/CAR-T細胞療法/CD40/がん免疫/がん免疫療法/腫瘍抗原/白血球/免疫療法/T細胞/がん細胞/血液/抗原/細胞療法/受容体/免疫細胞/ウイルス/コレステロール/遺伝子/遺伝子発現/生活習慣病
他の関係分野:複合領域総合生物農学
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発表日:2026年3月11日
41
天然の細菌を"だまして"ダイオキシンなど汚染物質を分解
遺伝子操作なしで豊富な微生物を活用する環境浄化の新戦略
・天然の土壌細菌を“そのままの姿”で用い、細菌がもつ酸化酵素の働きを外部から与える分子(デコイ分子)で制御することで、芳香族汚染物質の分解を実現。・脂肪酸に似せたデコイ分子により、酸化酵素シトクロムP450は汚染物質を“基質として認識するよう誘導され”、水酸化反応を実行。・遺伝子操作を伴わないため、遺伝子組み換え生物に適用される厳しい法規制を受けることなく運用でき、既存の豊富な微生物資源をそのまま活用できる可能性を秘めた新たなバイオレメディエーション注 1)戦略。 名古屋...
キーワード:環境汚染/ダイオキシン/環境汚染物質/環境浄化/芳香族/芳香族化合物/シトクロム/クロム/ベンゼン/メディエーション/バイオレメディエーション/分解能/組み換え/生体内/酸化酵素/P450/枯草菌/遺伝子組み換え/土壌/生物資源/生物多様性/微生物/遺伝子操作/シトクロムP450/酸化反応/脂肪酸/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学化学生物学工学総合生物農学
・維管束(根と水や栄養を運ぶ組織)を持たないコケ植物ゼニゴケにおいて、独自開発した生体イメージング技術により、仮根から吸収されたリンが植物体内部へ短時間で移動する様子をリアルタイムで可視化することに成功した。・ゼニゴケの仮根を高純度で分離・解析する手法を組み合わせることで、仮根特異的に発現する遺伝子群を明らかにした。・コケ植物の仮根はこれまで植物体を地面に固定するための器官と考えられてきたが、維管束植物の根毛と似たような役割も担っている可能性を示しており、今後、植物の進化や栄養吸収のしくみに関する研究の発展が期待される。 神戸大学大学院理...
キーワード:コケ植物/ゼニゴケ/維管束/モデル生物/生体イメージング/遺伝子
他の関係分野:生物学総合生物
名古屋大学 研究シーズ