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研究分野別サイレントキーワード
「非平衡」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:機械学習非平衡を含む研究件
❏単一原子観測/制御下の量子多体ダイナミクス解明に向けた非摂動手法構築(19K23424)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2022-03-31
【研究代表者】蘆田 祐人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00845464)
【キーワード】量子多体物理 / 量子光学 / 非平衡 / 量子多体系 / 非平衡開放系 (他6件)
【概要】本研究では、冷却原子系や共振器に閉じ込められた量子-光物質系に代表される「人工量子系」を、非摂動的に解析するための手法を開発した。これらの手法を用いることで、特にリュドベルグ状態を用いた非平衡多体系において新奇なダイナミクスを見出し、また共振器物質系においては強誘電転移が光物質結合により生じることを理論的に示した。 ...
❏強相関物質設計と機能開拓 -非平衡系・非周期系への挑戦-(16H06345)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】今田 正俊 早稲田大学, 理工学術院, 上級研究員(研究院教授) (70143542)
【キーワード】第一原理計算 / 強相関電子系 / 階層的第一原理強相関電子状態計算法 / 高温超伝導 / 量子流体と量子スピン液体 (他21件)
【概要】強相関電子系を第一原理的に解明するための手法を標準手法として確立し、コードの公開・普及を行なった。機械学習を導入して、世界最高精度の量子多体ソルバーを開発し適用したことや、隠れた物理量抽出のための分光実験データ解析へ適用したことは当初の予定を超えた成果である。開発手法を、銅酸化物に代表される高温超伝導体や分子性結晶に見られる量子スピン液体の候補に適用し、初めて実験相図の任意パラメタなしでの再現に成...
【数物系科学】物理学:非線形物理学非平衡を含む研究件
❏メゾスコピック量子輸送系における平均流と揺らぎの統計力学的研究(21740288)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】齊藤 圭司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90312983)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡統計力学 / 輸送現象 / 熱伝導現象 (他8件)
【概要】フェルミーパスターウラムモデルといわれる、調和的なバネと4次の非線形バネで最近接格子がつながれた系を用いて、熱伝導現象の次元依存性の研究を行った。熱伝導度は1,2次元では系のサイズに関してベキ発散をするのに対し、3次元では収束していく様子が観測された。 流れの揺らぎを系統立てて調べるために、調和格子上での熱流揺らぎの情報をすべて内在するカレントキュムラント生成関数 の一般公式を導出した。 また、ア...
❏ハミルトン系カオスの多重エルゴード運動と無限測度エルゴード系の大偏差特性の決定(21540399)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】相澤 洋二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70088855)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡・非線形物理学 / ハミルトン系カオス / 無限測度エルゴード性 (他11件)
【概要】ハミルトン系カオスの研究はポアンカレ以来の長い歴史をもつが,近年では非常に緩い変動を生み出すメカニズムの解明に向けて世界的な関心が高まっている。本研究では,ハミルトン系(特に高次元系)の軌道の拡散過程が生み出す異常な挙動から,数値計算及び理論計算によってスケール則を明確に導き出すことに挑戦した。これによって,アーノルド拡散の中に,無限測度エルゴード性が内蔵されていること,さらに対数拡散<n^...
❏非平衡条件下におけるハミルトン系カオスのエルゴード論的構造と輸送現象(18540383)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】相澤 洋二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70088855)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 量子ダイナミクス (他9件)
【概要】ハミルトン系カオスの示す新たなエルゴード問題を拓くために、(i)長時間ゆらぎ(非定常カオス)の異常性出現のメカニズムの探求と(ii)非平衡状況下におけるカオス構造の探求に挑戦した。 現在までカオスのエルゴード性の研究は、すべて孤立力学系を対象にして発展してきたものであり、注目する力学系の対象を非定常系や開放系にまで拡張してゆこうとする上記二つの挑戦は、従来のハミルトン系のエルゴード性の研究の単純な...
【数物系科学】物理学:開放量子系非平衡を含む研究件
❏非エルミート系の非平衡輸送現象:物理量演算子を定義する枠組みの構築(21H01005)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】羽田野 直道 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70251402)
【キーワード】非エルミート系 / 非平衡 / 輸送現象 / 伝導現象 / ランダウアー公式 (他10件)
【概要】本研究の目的は、非エルミート系の非平衡輸送現象・伝導現象の理論的枠組みを開発し、それを契機として非エルミート系における物理量の一般論を構築することです。非エルミート系では物理量の定義に注意が必要で、例えば実験に対応する電流演算子が何であるかは不明です。しかし、このような問題意識は広く共有されているとは言えません。本研究では、カレント演算子の定義についての問題意識を持つことから出発し、非エルミート系...
❏非平衡開放系の冷却原子気体における対称性の破れ、エキゾチック相、測定理論の研究(18H01145)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】上田 正仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70271070)
【キーワード】冷却原子気体 / 開放量子系 / リンドブラッド方程式 / 非エルミート / スキン効果 (他26件)
【概要】本年度は、まず散逸量子系の緩和現象を系のダイナミクスを記述するリュービル演算子のスペクトルギャップを用いて研究した(Phys. Rev. Lett. 127, 070402 (2021))。具体的にはリュービル演算子の固有モードが系の境界付近でどのように振舞うかを調べ、系が定常状態へと緩和する時間スケールがリュービル演算子のスペクトルギャップだけではなく、固有モードの局在長に依存することを見出した...
【数物系科学】物理学:光物性非平衡を含む研究件
❏時間結晶を用いたレーザー周波数下方変換の基礎理論(20K03811)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】辻 直人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90647752)
【キーワード】非平衡 / 時間結晶 / 超伝導 / 光物性 / レーザー
【概要】昨年度に引き続き、固体中での時間結晶の実現、およびそれを用いたレーザー周波数の下方変換技術の開発に向けて解析を行なった。解析の対象としては、モット絶縁体を記述する電子系のモデルであるファリコフ・キンボール(FK)模型を扱った。この模型は、非平衡動的平均場理論の範囲で数値的に厳密に解析できることが知られている。FK模型に周期的な振動電場を加えたときのダイナミクスを計算したところ、モット絶縁体相におい...
❏超伝導擬スピンのコヒーレント量子制御の基礎理論(16K17729)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 直人 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 研究員 (90647752)
【キーワード】光物性 / 超伝導 / 非平衡 / 物性理論
【概要】超伝導体のミクロな量子状態を表す超伝導擬スピンをテラヘルツ光によってコヒーレントに制御する基礎理論を構築した。多軌道超伝導体においては各軌道の擬スピンがジョセフソン結合するが、擬スピンの集団運動であるヒッグスモードやレゲットモードを光の非線形効果によって誘起できることを明らかにした。また、d波超伝導体に対して非線形テラヘルツカー効果の理論解析を行い、d波ヒッグスモードがはじめて実験的に観測された。...
【数物系科学】物理学:場の量子論非平衡を含む研究件
❏非平衡条件下におけるハミルトン系カオスのエルゴード論的構造と輸送現象(18540383)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】相澤 洋二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70088855)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 量子ダイナミクス (他9件)
【概要】ハミルトン系カオスの示す新たなエルゴード問題を拓くために、(i)長時間ゆらぎ(非定常カオス)の異常性出現のメカニズムの探求と(ii)非平衡状況下におけるカオス構造の探求に挑戦した。 現在までカオスのエルゴード性の研究は、すべて孤立力学系を対象にして発展してきたものであり、注目する力学系の対象を非定常系や開放系にまで拡張してゆこうとする上記二つの挑戦は、従来のハミルトン系のエルゴード性の研究の単純な...
❏国際研究集会「無限自由度量子系の解析学」開催のための企画調査(14604008)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002
【研究代表者】松井 卓 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (50199733)
【キーワード】数理物理 / 関数解析 / 作用素環 / 統計力学 / 場の量子論 (他8件)
【概要】この企画研究では場の量子論、量子統計力学の数学的研究の研究状況を調査し、近い将来、日本国内で国際研究集会を開催する可能性を検討した。8月上旬に研究分担者および関連した分野の研究者と集中的に研究連絡を行った。2003年3月にマルセイユで行われるワークショップに1週間参加して情報収集を行う。科学的面から判断して、以下の研究会のテーマとして適当である。 (1)部分因子環理論を使った共形場理論の研究:この...
【数物系科学】物理学:双対性非平衡を含む研究件
❏可積分系の新潮流,非平衡,双対性,量子幾何(18H01141)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】国場 敦夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70211886)
【キーワード】量子群 / 共形場理論 / 双対性 / 排他過程 / 可積分確率 (他17件)
【概要】主に可積分性を共通の鍵として数理物理学の重要な諸課題に挑戦し多くの成果を得た.国場は Onsager代数に付随するK行列や量子スピン鎖の系統的構成,ランダム箱玉系の一般流体力学的記述等を得た.松尾は量子トロイダル代数の双対性の解明,Web of W代数の極小模型やcorner VOAのq変形の構成、toroidal代数の一般化の行列模型への応用等を得た.鈴木はXXスピン模型の任意の温度、距離、外磁...
❏超弦理論の摂動論と有限温度非平衡系の場の理論(15540286)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】超弦理論 / 摂動論 / 宇宙項 / 非平衡 / サーモスタット (他13件)
【概要】超弦理論の摂動論に関してE. D'Hoker, D. P. Phongとともに非対称な場合を含めて物理的に興味のあるorbifold真空での摂動論の2ループ次の寄与を解析的に求めた.これは,時空間に超対称性が無い場合にも宇宙項がゼロになる場合があるかどうかという物理的に重要な意味合いを持つ量であった.技術的に困難な面もあり,その分野で当時は一致した見解が無かった.我々は,時空間の超対称性が...
【数物系科学】物理学:トポロジカル相非平衡を含む研究件
❏非平衡開放系の冷却原子気体における対称性の破れ、エキゾチック相、測定理論の研究(18H01145)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】上田 正仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70271070)
【キーワード】冷却原子気体 / 開放量子系 / リンドブラッド方程式 / 非エルミート / スキン効果 (他26件)
【概要】本年度は、まず散逸量子系の緩和現象を系のダイナミクスを記述するリュービル演算子のスペクトルギャップを用いて研究した(Phys. Rev. Lett. 127, 070402 (2021))。具体的にはリュービル演算子の固有モードが系の境界付近でどのように振舞うかを調べ、系が定常状態へと緩和する時間スケールがリュービル演算子のスペクトルギャップだけではなく、固有モードの局在長に依存することを見出した...
❏強相関物質設計と機能開拓 -非平衡系・非周期系への挑戦-(16H06345)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】今田 正俊 早稲田大学, 理工学術院, 上級研究員(研究院教授) (70143542)
【キーワード】第一原理計算 / 強相関電子系 / 階層的第一原理強相関電子状態計算法 / 高温超伝導 / 量子流体と量子スピン液体 (他21件)
【概要】強相関電子系を第一原理的に解明するための手法を標準手法として確立し、コードの公開・普及を行なった。機械学習を導入して、世界最高精度の量子多体ソルバーを開発し適用したことや、隠れた物理量抽出のための分光実験データ解析へ適用したことは当初の予定を超えた成果である。開発手法を、銅酸化物に代表される高温超伝導体や分子性結晶に見られる量子スピン液体の候補に適用し、初めて実験相図の任意パラメタなしでの再現に成...
【数物系科学】物理学:温度勾配非平衡を含む研究件
❏超弦理論の摂動論と有限温度非平衡系の場の理論(15540286)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】超弦理論 / 摂動論 / 宇宙項 / 非平衡 / サーモスタット (他13件)
【概要】超弦理論の摂動論に関してE. D'Hoker, D. P. Phongとともに非対称な場合を含めて物理的に興味のあるorbifold真空での摂動論の2ループ次の寄与を解析的に求めた.これは,時空間に超対称性が無い場合にも宇宙項がゼロになる場合があるかどうかという物理的に重要な意味合いを持つ量であった.技術的に困難な面もあり,その分野で当時は一致した見解が無かった.我々は,時空間の超対称性が...
❏超高分解能光散乱法による非平衡系ダイナミクスの研究(07750073)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00215584)
【キーワード】光散乱法 / 非平衡 / 温度勾配 / フォノン / フォノン伝搬 (他6件)
【概要】非平衡過程の統計物理は近年における極めて興味深い研究対象であり、流体の臨界挙動やガラス転移、多成分系の相分離過程など様々な系の記述に成功しているが、理論的にも実験的にも解決すべき問題は多く残されている。これら非平衡状態は、系が平衡状態へと緩和してゆくエントロピー増大の過程であり、熱流・運動量流あるいは物質流の存在によって特徴づけられる。非平衡状態を研究するためにはこれらの特徴的な輸送現象を直接に観...
【数物系科学】物理学:有限温度非平衡を含む研究件
❏励起子量子凝縮相の励起状態ダイナミクス(19K14644)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】杉本 高大 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属化合物 / 時間依存ランチョス法 / 行列積状態 / ハバード模型 (他14件)
【概要】物質中において電子と正孔間に相互作用が働いて対(励起子)が自発的に生成され、それらが量子凝縮を起こした系を励起子絶縁体と呼ぶ。近年、その物性の理解が大きく進展している。本年度は励起子絶縁体そのものに関係する成果は得られなかったが、同じく強い電子相関を有する系について派生的に以下の成果を得た。 (1)二次元異方的三角格子上のハバード模型における光誘起スピン秩序転移の研究を行った。この系では基底状態で...
❏有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析(20540279)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】有限温度 / 非平衡 / 場の理論 / 揺らぎ / 第一原理 (他9件)
【概要】本研究においては,有限温度の非平衡状況における系の物理的な振る舞いを第一原理より理論的に解析しました.特に,物理量に系の大きさへの依存性がある物理系から依存性が無い系へと連続的な変化を分析しました.また,三井隆久氏とともに様々な物体の表面やガスの有限温度の揺らぎを原子レベルで実験的に測定し,その理解を理論的にも検証しました.これらの測定は我々の新たな測定法の開発を経て初めて可能になったものです....
【数物系科学】物理学:局所平衡非平衡を含む研究件
❏有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析(20540279)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】有限温度 / 非平衡 / 場の理論 / 揺らぎ / 第一原理 (他9件)
【概要】本研究においては,有限温度の非平衡状況における系の物理的な振る舞いを第一原理より理論的に解析しました.特に,物理量に系の大きさへの依存性がある物理系から依存性が無い系へと連続的な変化を分析しました.また,三井隆久氏とともに様々な物体の表面やガスの有限温度の揺らぎを原子レベルで実験的に測定し,その理解を理論的にも検証しました.これらの測定は我々の新たな測定法の開発を経て初めて可能になったものです....
❏超弦理論の摂動論と有限温度非平衡系の場の理論(15540286)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2006
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】超弦理論 / 摂動論 / 宇宙項 / 非平衡 / サーモスタット (他13件)
【概要】超弦理論の摂動論に関してE. D'Hoker, D. P. Phongとともに非対称な場合を含めて物理的に興味のあるorbifold真空での摂動論の2ループ次の寄与を解析的に求めた.これは,時空間に超対称性が無い場合にも宇宙項がゼロになる場合があるかどうかという物理的に重要な意味合いを持つ量であった.技術的に困難な面もあり,その分野で当時は一致した見解が無かった.我々は,時空間の超対称性が...
【数物系科学】物理学:非平衡・非線形物理学非平衡を含む研究件
❏ハミルトン系カオスの多重エルゴード運動と無限測度エルゴード系の大偏差特性の決定(21540399)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】相澤 洋二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70088855)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡・非線形物理学 / ハミルトン系カオス / 無限測度エルゴード性 (他11件)
【概要】ハミルトン系カオスの研究はポアンカレ以来の長い歴史をもつが,近年では非常に緩い変動を生み出すメカニズムの解明に向けて世界的な関心が高まっている。本研究では,ハミルトン系(特に高次元系)の軌道の拡散過程が生み出す異常な挙動から,数値計算及び理論計算によってスケール則を明確に導き出すことに挑戦した。これによって,アーノルド拡散の中に,無限測度エルゴード性が内蔵されていること,さらに対数拡散<n^...
❏非平衡条件下におけるハミルトン系カオスのエルゴード論的構造と輸送現象(18540383)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】相澤 洋二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70088855)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 量子ダイナミクス (他9件)
【概要】ハミルトン系カオスの示す新たなエルゴード問題を拓くために、(i)長時間ゆらぎ(非定常カオス)の異常性出現のメカニズムの探求と(ii)非平衡状況下におけるカオス構造の探求に挑戦した。 現在までカオスのエルゴード性の研究は、すべて孤立力学系を対象にして発展してきたものであり、注目する力学系の対象を非定常系や開放系にまで拡張してゆこうとする上記二つの挑戦は、従来のハミルトン系のエルゴード性の研究の単純な...
【数物系科学】物理学:近藤効果非平衡を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏メゾスコピック系における非平衡スピン輸送の微視的理解とその制御(26220711)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 研介 大阪大学, 理学研究科, 教授 (10302803)
【キーワード】メゾスコピック系 / スピントロニクス / 非平衡 / ゆらぎ / 近藤効果 (他14件)
【概要】微細加工技術を駆使して作製される微小な固体素子は、非平衡状態を定量的に観測・制御することのできる理想的な舞台の一つである。本研究では、精密な伝導度・ゆらぎ測定と種々の理論的アプローチを組み合わせることによって、固体中を電荷とスピンが輸送される微視的な過程を研究した。近藤効果・スピン流・熱流・ゆらぎの定理・端状態・超伝導接合などに対して本質的な新展開をもたらす多彩な成果を上げた。特に、非平衡状態にお...
❏非平衡状態にある量子ドット系の近藤効果(17740187)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】藤井 達也 東京大学, 物性研究所, 助教 (30334345)
【キーワード】量子ドット / 非平衡 / 近藤効果 / 非平衡久保公式 / 非平衡状態 (他6件)
【概要】近年量子ドット系では、基礎的な物理現象からデバイスへの応用まで幅広く研究が行われている。特に物理現象では、局所的な電子相関効果と量子トンネル効果の拮抗により生じる近藤効果の研究が盛んに行われてきた。古くは磁性合金での近藤効果の研究により、多くの興味深い性質が明らかにされてきた。これを量子ドット系であらためて研究する意義の1つとして、電極間に有限のバイアスをかけることにより定常的に電流が流れた非平衡...
【数物系科学】物理学:銅酸化物高温超伝導体非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
【数物系科学】物理学:ヒッグスモード非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
【数物系科学】物理学:集団励起非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
【数物系科学】物理学:物性理論非平衡を含む研究件
❏超伝導擬スピンのコヒーレント量子制御の基礎理論(16K17729)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 直人 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 研究員 (90647752)
【キーワード】光物性 / 超伝導 / 非平衡 / 物性理論
【概要】超伝導体のミクロな量子状態を表す超伝導擬スピンをテラヘルツ光によってコヒーレントに制御する基礎理論を構築した。多軌道超伝導体においては各軌道の擬スピンがジョセフソン結合するが、擬スピンの集団運動であるヒッグスモードやレゲットモードを光の非線形効果によって誘起できることを明らかにした。また、d波超伝導体に対して非線形テラヘルツカー効果の理論解析を行い、d波ヒッグスモードがはじめて実験的に観測された。...
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
【数物系科学】物理学:排他過程非平衡を含む研究件
❏可積分系の新潮流,非平衡,双対性,量子幾何(18H01141)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】国場 敦夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70211886)
【キーワード】量子群 / 共形場理論 / 双対性 / 排他過程 / 可積分確率 (他17件)
【概要】主に可積分性を共通の鍵として数理物理学の重要な諸課題に挑戦し多くの成果を得た.国場は Onsager代数に付随するK行列や量子スピン鎖の系統的構成,ランダム箱玉系の一般流体力学的記述等を得た.松尾は量子トロイダル代数の双対性の解明,Web of W代数の極小模型やcorner VOAのq変形の構成、toroidal代数の一般化の行列模型への応用等を得た.鈴木はXXスピン模型の任意の温度、距離、外磁...
❏非平衡可積分統計力学模型の研究(15K05203)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】笹本 智弘 東京工業大学, 理学院, 教授 (70332640)
【キーワード】非平衡 / 揺らぎ / 厳密解 / 非平衡統計力学 / KPZ普遍性 (他12件)
【概要】可積分な構造を持つ非平衡統計力学模型に関する理解を深めるいくつかの成果を得た。まず1次元Kardar-Parisi- Zhang(KPZ)普遍性クラスに属するモデルに対して、従来あった問題点を解決する新たな解析法を開発した。特にKPZクラスに属する多くのモデルを特別な場合や極限的な場合として含む確率的6頂点模型と呼ばれるモデルに適用した。 また、これまで1成分系に対してのみ行われてきた計算を、AH...
【数物系科学】物理学:低温物性非平衡を含む研究件
❏フォノン照射による原子分子薄膜の超流動化(19K21856)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】物性物理 / 量子流体固体 / 超流動 / 低温物性 / フォノン (他8件)
【概要】本研究は、様々な原子分子の吸着薄膜にフォノンを照射して非平衡超流動状態を実現し、物理学の発展に資することを目的とする。薄膜が吸着した固体基板に100GHz程度の超高周波フォノンを生成し、薄膜を局在状態から空間的に広がった励起状態に遷移させる。フォノン生成には超伝導トンネル接合を用いる。本研究ではNb-AlOx-Nb超伝導トンネル接合素子を作成しその電流電圧特性を調べて素子の改善を進めるとともに、2...
❏強電場による水素およびHDの量子液体状態の実現(17K18762)
【研究テーマ】物性物理およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】低温物性 / 超流動 / 水素 / 非平衡 / 弾性 (他9件)
【概要】新しい物理学の発展をもたらす超流動体の創出を目的として、本研究では水素分子薄膜の超流動化を目指した。水素薄膜に強静電場を与えて流体状態を低温まで保持し、超流動化を図ることを計画した。この実験の前に水素薄膜の量子性を調べるために3種類の同位体(H2,HD,D2)薄膜の弾性測定を行い、異なる温度3箇所で弾性異常(弾性率の増大と散逸の極大)を発見した。その解析から、薄膜の最表面では低温まで水素分子が流体...
【数物系科学】物理学:反応・拡散系非平衡を含む研究件
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】物理学:光誘起相転移非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
❏複合量子相関系における光誘起超伝導と非平衡相転移の理論(25800192)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辻 直人 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 研究員 (90647752)
【キーワード】超伝導 / 動的平均場理論 / 非平衡 / 光誘起超伝導 / 光誘起相転移
【概要】電子格子相互作用が強く働いた系において、超伝導と電荷秩序が共存する超固体相、および量子臨界点が存在することを明らかにした。非平衡動的平均場理論を用いて電子格子系の非平衡ダイナミクスを解析し、超伝導状態においてヒッグスモードと呼ばれる集団振幅モード以外にフォノンの振動と混成した新たな集団振幅モードが存在することを示した。超伝導体に振動電場がかかったときに、超伝導秩序パラメーターの振幅が振動電場の周波...
【数物系科学】物理学:メソスコピック系非平衡を含む研究件
❏メゾスコピック系における非平衡スピン輸送の微視的理解とその制御(26220711)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 研介 大阪大学, 理学研究科, 教授 (10302803)
【キーワード】メゾスコピック系 / スピントロニクス / 非平衡 / ゆらぎ / 近藤効果 (他14件)
【概要】微細加工技術を駆使して作製される微小な固体素子は、非平衡状態を定量的に観測・制御することのできる理想的な舞台の一つである。本研究では、精密な伝導度・ゆらぎ測定と種々の理論的アプローチを組み合わせることによって、固体中を電荷とスピンが輸送される微視的な過程を研究した。近藤効果・スピン流・熱流・ゆらぎの定理・端状態・超伝導接合などに対して本質的な新展開をもたらす多彩な成果を上げた。特に、非平衡状態にお...
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
【数物系科学】物理学:共形場理論非平衡を含む研究件
❏可積分系の新潮流,非平衡,双対性,量子幾何(18H01141)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】国場 敦夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70211886)
【キーワード】量子群 / 共形場理論 / 双対性 / 排他過程 / 可積分確率 (他17件)
【概要】主に可積分性を共通の鍵として数理物理学の重要な諸課題に挑戦し多くの成果を得た.国場は Onsager代数に付随するK行列や量子スピン鎖の系統的構成,ランダム箱玉系の一般流体力学的記述等を得た.松尾は量子トロイダル代数の双対性の解明,Web of W代数の極小模型やcorner VOAのq変形の構成、toroidal代数の一般化の行列模型への応用等を得た.鈴木はXXスピン模型の任意の温度、距離、外磁...
❏国際研究集会「無限自由度量子系の解析学」開催のための企画調査(14604008)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002
【研究代表者】松井 卓 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (50199733)
【キーワード】数理物理 / 関数解析 / 作用素環 / 統計力学 / 場の量子論 (他8件)
【概要】この企画研究では場の量子論、量子統計力学の数学的研究の研究状況を調査し、近い将来、日本国内で国際研究集会を開催する可能性を検討した。8月上旬に研究分担者および関連した分野の研究者と集中的に研究連絡を行った。2003年3月にマルセイユで行われるワークショップに1週間参加して情報収集を行う。科学的面から判断して、以下の研究会のテーマとして適当である。 (1)部分因子環理論を使った共形場理論の研究:この...
【数物系科学】物理学:輸送現象非平衡を含む研究件
❏非エルミート系の非平衡輸送現象:物理量演算子を定義する枠組みの構築(21H01005)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】羽田野 直道 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70251402)
【キーワード】非エルミート系 / 非平衡 / 輸送現象 / 伝導現象 / ランダウアー公式 (他10件)
【概要】本研究の目的は、非エルミート系の非平衡輸送現象・伝導現象の理論的枠組みを開発し、それを契機として非エルミート系における物理量の一般論を構築することです。非エルミート系では物理量の定義に注意が必要で、例えば実験に対応する電流演算子が何であるかは不明です。しかし、このような問題意識は広く共有されているとは言えません。本研究では、カレント演算子の定義についての問題意識を持つことから出発し、非エルミート系...
❏拡張潤滑理論による分散混相流中の非平衡輸送問題への展開(20K20972)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】竹内 伸太郎 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (50372628)
【キーワード】潤滑 / 非平衡 / 粒子流れ / 液滴浮遊 / 潤滑理論 (他8件)
【概要】本研究課題では、流体中に分散的に存在する界面が近接する際に発生する潤滑が、流れ場全体に及ぶような影響を与えることを、数値計算・実験を通して解析し、代表者が提案した拡張潤滑モデルを通して理解する。 2021年度は、液体中に置かれた溶媒と溶質を透過させる膜に働く潤滑効果が支配的となるような問題を設定し、溶媒・溶質の膜透過流束を高精度に解く数値解法を開発した。ユニークな点は、流れ場の圧力方程式に、膜上に...
❏メゾスコピック量子輸送系における平均流と揺らぎの統計力学的研究(21740288)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】齊藤 圭司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90312983)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡統計力学 / 輸送現象 / 熱伝導現象 (他8件)
【概要】フェルミーパスターウラムモデルといわれる、調和的なバネと4次の非線形バネで最近接格子がつながれた系を用いて、熱伝導現象の次元依存性の研究を行った。熱伝導度は1,2次元では系のサイズに関してベキ発散をするのに対し、3次元では収束していく様子が観測された。 流れの揺らぎを系統立てて調べるために、調和格子上での熱流揺らぎの情報をすべて内在するカレントキュムラント生成関数 の一般公式を導出した。 また、ア...
【数物系科学】物理学:非平衡開放系非平衡を含む研究件
❏単一原子観測/制御下の量子多体ダイナミクス解明に向けた非摂動手法構築(19K23424)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2022-03-31
【研究代表者】蘆田 祐人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00845464)
【キーワード】量子多体物理 / 量子光学 / 非平衡 / 量子多体系 / 非平衡開放系 (他6件)
【概要】本研究では、冷却原子系や共振器に閉じ込められた量子-光物質系に代表される「人工量子系」を、非摂動的に解析するための手法を開発した。これらの手法を用いることで、特にリュドベルグ状態を用いた非平衡多体系において新奇なダイナミクスを見出し、また共振器物質系においては強誘電転移が光物質結合により生じることを理論的に示した。 ...
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
【数物系科学】物理学:非平衡系非平衡を含む研究件
❏時空間発展する自己駆動体の構築(20H02712)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中田 聡 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (50217741)
【キーワード】非線形科学 / 非平衡系 / 自己駆動体 / 自己組織化 / パターン形成 (他15件)
【概要】当該年度に実施した、非線形科学に立脚した自己駆動体の構築に関する研究成果は次のとおりである。 1.可逆的走化性の実験系の構築:これまでの無生物自己駆動体による走化性の研究報告のほとんどが、正または負の単指向走化性のみであった。ところが実際の生物では、採餌等走化性の目的を達したら、その場から立ち去ることができる可逆的走化性である。そこで本研究では、可逆的走化性を示す自己駆動体の構築を目的とした。具体...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】物理学:非平衡状態非平衡を含む研究件
❏非平衡開放系の冷却原子気体における対称性の破れ、エキゾチック相、測定理論の研究(18H01145)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】上田 正仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70271070)
【キーワード】冷却原子気体 / 開放量子系 / リンドブラッド方程式 / 非エルミート / スキン効果 (他26件)
【概要】本年度は、まず散逸量子系の緩和現象を系のダイナミクスを記述するリュービル演算子のスペクトルギャップを用いて研究した(Phys. Rev. Lett. 127, 070402 (2021))。具体的にはリュービル演算子の固有モードが系の境界付近でどのように振舞うかを調べ、系が定常状態へと緩和する時間スケールがリュービル演算子のスペクトルギャップだけではなく、固有モードの局在長に依存することを見出した...
❏非平衡状態にある量子ドット系の近藤効果(17740187)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】藤井 達也 東京大学, 物性研究所, 助教 (30334345)
【キーワード】量子ドット / 非平衡 / 近藤効果 / 非平衡久保公式 / 非平衡状態 (他6件)
【概要】近年量子ドット系では、基礎的な物理現象からデバイスへの応用まで幅広く研究が行われている。特に物理現象では、局所的な電子相関効果と量子トンネル効果の拮抗により生じる近藤効果の研究が盛んに行われてきた。古くは磁性合金での近藤効果の研究により、多くの興味深い性質が明らかにされてきた。これを量子ドット系であらためて研究する意義の1つとして、電極間に有限のバイアスをかけることにより定常的に電流が流れた非平衡...
【数物系科学】物理学:強相関系非平衡を含む研究件
❏微視的理論に基づくモット絶縁体の非平衡定常状態の研究(20K14407)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】北村 想太 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (40848553)
【キーワード】非平衡 / 強相関系
【概要】本研究課題ではモット絶縁体の非平衡定常状態を微視的理論により理解することを目標としている。本年度は主にAC外場中の非平衡物性に焦点を絞った研究を遂行した。 特に大きな成果として、モット絶縁体に電荷をドープした際に現れる超伝導状態が、AC外場によって平衡状態とは全く異なるトポロジカル超伝導状態へと変化することを明らかにした。従来の理論では考えられてこなかった、強相関系に特有な創発的な相互作用が周期的...
❏強相関物質設計と機能開拓 -非平衡系・非周期系への挑戦-(16H06345)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】今田 正俊 早稲田大学, 理工学術院, 上級研究員(研究院教授) (70143542)
【キーワード】第一原理計算 / 強相関電子系 / 階層的第一原理強相関電子状態計算法 / 高温超伝導 / 量子流体と量子スピン液体 (他21件)
【概要】強相関電子系を第一原理的に解明するための手法を標準手法として確立し、コードの公開・普及を行なった。機械学習を導入して、世界最高精度の量子多体ソルバーを開発し適用したことや、隠れた物理量抽出のための分光実験データ解析へ適用したことは当初の予定を超えた成果である。開発手法を、銅酸化物に代表される高温超伝導体や分子性結晶に見られる量子スピン液体の候補に適用し、初めて実験相図の任意パラメタなしでの再現に成...
【数物系科学】物理学:強相関電子系非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏励起子量子凝縮相の励起状態ダイナミクス(19K14644)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】杉本 高大 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属化合物 / 時間依存ランチョス法 / 行列積状態 / ハバード模型 (他14件)
【概要】物質中において電子と正孔間に相互作用が働いて対(励起子)が自発的に生成され、それらが量子凝縮を起こした系を励起子絶縁体と呼ぶ。近年、その物性の理解が大きく進展している。本年度は励起子絶縁体そのものに関係する成果は得られなかったが、同じく強い電子相関を有する系について派生的に以下の成果を得た。 (1)二次元異方的三角格子上のハバード模型における光誘起スピン秩序転移の研究を行った。この系では基底状態で...
❏強相関物質設計と機能開拓 -非平衡系・非周期系への挑戦-(16H06345)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】今田 正俊 早稲田大学, 理工学術院, 上級研究員(研究院教授) (70143542)
【キーワード】第一原理計算 / 強相関電子系 / 階層的第一原理強相関電子状態計算法 / 高温超伝導 / 量子流体と量子スピン液体 (他21件)
【概要】強相関電子系を第一原理的に解明するための手法を標準手法として確立し、コードの公開・普及を行なった。機械学習を導入して、世界最高精度の量子多体ソルバーを開発し適用したことや、隠れた物理量抽出のための分光実験データ解析へ適用したことは当初の予定を超えた成果である。開発手法を、銅酸化物に代表される高温超伝導体や分子性結晶に見られる量子スピン液体の候補に適用し、初めて実験相図の任意パラメタなしでの再現に成...
【数物系科学】物理学:揺らぎ非平衡を含む研究件
❏細胞内一分子揺動計測による非平衡温度の計測(17K19511)
【研究テーマ】生体の構造と機能およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】岡田 康志 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50272430)
【キーワード】軸索輸送 / 細胞内混雑 / キネシン / ゆらぎ / 拡散 (他10件)
【概要】従来のin vitroでの力学的特性からは細胞内の小胞の運動特性が説明できない。細胞内で輸送される小胞に働く力を計測する手法の開発した結果、細胞内を輸送される小胞には、in vitroの約1000倍もの粘性抵抗を受けていることが示された。しかし、小胞輸送の速度は、細胞内の方が、1000倍もの負荷を受けながら、むしろ速く、ときには4倍以上の速度に達する。細胞内の混雑環境がstaticな混雑環境ではな...
❏非平衡可積分統計力学模型の研究(15K05203)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】笹本 智弘 東京工業大学, 理学院, 教授 (70332640)
【キーワード】非平衡 / 揺らぎ / 厳密解 / 非平衡統計力学 / KPZ普遍性 (他12件)
【概要】可積分な構造を持つ非平衡統計力学模型に関する理解を深めるいくつかの成果を得た。まず1次元Kardar-Parisi- Zhang(KPZ)普遍性クラスに属するモデルに対して、従来あった問題点を解決する新たな解析法を開発した。特にKPZクラスに属する多くのモデルを特別な場合や極限的な場合として含む確率的6頂点模型と呼ばれるモデルに適用した。 また、これまで1成分系に対してのみ行われてきた計算を、AH...
❏有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析(20540279)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】有限温度 / 非平衡 / 場の理論 / 揺らぎ / 第一原理 (他9件)
【概要】本研究においては,有限温度の非平衡状況における系の物理的な振る舞いを第一原理より理論的に解析しました.特に,物理量に系の大きさへの依存性がある物理系から依存性が無い系へと連続的な変化を分析しました.また,三井隆久氏とともに様々な物体の表面やガスの有限温度の揺らぎを原子レベルで実験的に測定し,その理解を理論的にも検証しました.これらの測定は我々の新たな測定法の開発を経て初めて可能になったものです....
【数物系科学】物理学:超流動非平衡を含む研究件
❏フォノン照射による原子分子薄膜の超流動化(19K21856)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】物性物理 / 量子流体固体 / 超流動 / 低温物性 / フォノン (他8件)
【概要】本研究は、様々な原子分子の吸着薄膜にフォノンを照射して非平衡超流動状態を実現し、物理学の発展に資することを目的とする。薄膜が吸着した固体基板に100GHz程度の超高周波フォノンを生成し、薄膜を局在状態から空間的に広がった励起状態に遷移させる。フォノン生成には超伝導トンネル接合を用いる。本研究ではNb-AlOx-Nb超伝導トンネル接合素子を作成しその電流電圧特性を調べて素子の改善を進めるとともに、2...
❏非平衡開放系の冷却原子気体における対称性の破れ、エキゾチック相、測定理論の研究(18H01145)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】上田 正仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70271070)
【キーワード】冷却原子気体 / 開放量子系 / リンドブラッド方程式 / 非エルミート / スキン効果 (他26件)
【概要】本年度は、まず散逸量子系の緩和現象を系のダイナミクスを記述するリュービル演算子のスペクトルギャップを用いて研究した(Phys. Rev. Lett. 127, 070402 (2021))。具体的にはリュービル演算子の固有モードが系の境界付近でどのように振舞うかを調べ、系が定常状態へと緩和する時間スケールがリュービル演算子のスペクトルギャップだけではなく、固有モードの局在長に依存することを見出した...
❏強電場による水素およびHDの量子液体状態の実現(17K18762)
【研究テーマ】物性物理およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】低温物性 / 超流動 / 水素 / 非平衡 / 弾性 (他9件)
【概要】新しい物理学の発展をもたらす超流動体の創出を目的として、本研究では水素分子薄膜の超流動化を目指した。水素薄膜に強静電場を与えて流体状態を低温まで保持し、超流動化を図ることを計画した。この実験の前に水素薄膜の量子性を調べるために3種類の同位体(H2,HD,D2)薄膜の弾性測定を行い、異なる温度3箇所で弾性異常(弾性率の増大と散逸の極大)を発見した。その解析から、薄膜の最表面では低温まで水素分子が流体...
【数物系科学】物理学:統計力学非平衡を含む研究件
❏有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析(20540279)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】有限温度 / 非平衡 / 場の理論 / 揺らぎ / 第一原理 (他9件)
【概要】本研究においては,有限温度の非平衡状況における系の物理的な振る舞いを第一原理より理論的に解析しました.特に,物理量に系の大きさへの依存性がある物理系から依存性が無い系へと連続的な変化を分析しました.また,三井隆久氏とともに様々な物体の表面やガスの有限温度の揺らぎを原子レベルで実験的に測定し,その理解を理論的にも検証しました.これらの測定は我々の新たな測定法の開発を経て初めて可能になったものです....
❏国際研究集会「無限自由度量子系の解析学」開催のための企画調査(14604008)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002
【研究代表者】松井 卓 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (50199733)
【キーワード】数理物理 / 関数解析 / 作用素環 / 統計力学 / 場の量子論 (他8件)
【概要】この企画研究では場の量子論、量子統計力学の数学的研究の研究状況を調査し、近い将来、日本国内で国際研究集会を開催する可能性を検討した。8月上旬に研究分担者および関連した分野の研究者と集中的に研究連絡を行った。2003年3月にマルセイユで行われるワークショップに1週間参加して情報収集を行う。科学的面から判断して、以下の研究会のテーマとして適当である。 (1)部分因子環理論を使った共形場理論の研究:この...
❏非線形動力学に関する研究動向と非平衡統計力学の展望(09894009)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997
【研究代表者】北原 和夫 東京工業大学, 理学部, 教授 (20107692)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / 複雑系 / 輸送理論 / 熱力学 (他8件)
【概要】本研究では、非線形力学系に関する国内国外の研究動向を調査し、平成10年度以降における我が国の非平衡統計力学の研究の方向性を探った。まず、我が国の複雑系研究の動向について、複雑系研究と要素還元主義とが相反するものであって、従来の物理学が要素還元主義に陥っているとする主張の正当性について検討した。その結果、むしろ複雑系の現象論として熱力学を拡張するような方向が望ましいのではないか、特に生物現象のように...
【数物系科学】物理学:非線形非平衡を含む研究件
❏時空間発展する自己駆動体の構築(20H02712)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中田 聡 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (50217741)
【キーワード】非線形科学 / 非平衡系 / 自己駆動体 / 自己組織化 / パターン形成 (他15件)
【概要】当該年度に実施した、非線形科学に立脚した自己駆動体の構築に関する研究成果は次のとおりである。 1.可逆的走化性の実験系の構築:これまでの無生物自己駆動体による走化性の研究報告のほとんどが、正または負の単指向走化性のみであった。ところが実際の生物では、採餌等走化性の目的を達したら、その場から立ち去ることができる可逆的走化性である。そこで本研究では、可逆的走化性を示す自己駆動体の構築を目的とした。具体...
❏エネルギー代謝・分子情報通信のある非平衡動的な人工細胞システムの創成(26540150)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (20511249)
【キーワード】人工細胞モデル / マイクロ・ナノデバイス / 非平衡 / 非線形 / マイクロフルイディクス (他6件)
【概要】本研究では,人工細胞膜小胞の生成,人工細胞小胞内での化学反応の制御,人工細胞小胞同士の相互作用に関して,制御システムのためのマイクロ流体デバイスの構築を行った.人工細胞膜小胞の生成では,遠心キャピラリデバイスという単純な仕組みによって細胞サイズの人工細胞膜小胞(リポソーム)を生成できることを示した.化学反応の制御では,油中水滴の融合と分裂現象をコンピュータで制御することによって,物質の流入出を制御...
❏マイクロ流体工学による人工細胞システムの時空間制御(24680033)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】人工細胞 / 人工生命 / 非線形 / 非平衡 / マイクロ流体力学 (他11件)
【概要】近年,細胞サイズの小胞に遺伝子発現系を内包した人工細胞の研究が盛んに行われているが,ダイナミックな現象を取り出すまでには至っていない.本研究では,微小流体を自在に制御できるマイクロ流体工学を駆使し,人工細胞に物質・エネルギー的な非平衡性を与えることで,人工細胞内でのダイナミックな反応と人工細胞の自律運動を実現するための基礎技術の開発に成功した.本研究の成果により,今後,動的な人工細胞構築の発展が進...
【数物系科学】物理学:非平衡統計力学非平衡を含む研究件
❏非平衡可積分統計力学模型の研究(15K05203)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】笹本 智弘 東京工業大学, 理学院, 教授 (70332640)
【キーワード】非平衡 / 揺らぎ / 厳密解 / 非平衡統計力学 / KPZ普遍性 (他12件)
【概要】可積分な構造を持つ非平衡統計力学模型に関する理解を深めるいくつかの成果を得た。まず1次元Kardar-Parisi- Zhang(KPZ)普遍性クラスに属するモデルに対して、従来あった問題点を解決する新たな解析法を開発した。特にKPZクラスに属する多くのモデルを特別な場合や極限的な場合として含む確率的6頂点模型と呼ばれるモデルに適用した。 また、これまで1成分系に対してのみ行われてきた計算を、AH...
❏メゾスコピック量子輸送系における平均流と揺らぎの統計力学的研究(21740288)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】齊藤 圭司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90312983)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡統計力学 / 輸送現象 / 熱伝導現象 (他8件)
【概要】フェルミーパスターウラムモデルといわれる、調和的なバネと4次の非線形バネで最近接格子がつながれた系を用いて、熱伝導現象の次元依存性の研究を行った。熱伝導度は1,2次元では系のサイズに関してベキ発散をするのに対し、3次元では収束していく様子が観測された。 流れの揺らぎを系統立てて調べるために、調和格子上での熱流揺らぎの情報をすべて内在するカレントキュムラント生成関数 の一般公式を導出した。 また、ア...
【数物系科学】物理学:非平衡熱力学非平衡を含む研究件
❏メゾスコピック量子輸送系における平均流と揺らぎの統計力学的研究(21740288)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】齊藤 圭司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90312983)
【キーワード】非平衡 / 非線形物理学 / 非平衡統計力学 / 輸送現象 / 熱伝導現象 (他8件)
【概要】フェルミーパスターウラムモデルといわれる、調和的なバネと4次の非線形バネで最近接格子がつながれた系を用いて、熱伝導現象の次元依存性の研究を行った。熱伝導度は1,2次元では系のサイズに関してベキ発散をするのに対し、3次元では収束していく様子が観測された。 流れの揺らぎを系統立てて調べるために、調和格子上での熱流揺らぎの情報をすべて内在するカレントキュムラント生成関数 の一般公式を導出した。 また、ア...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】地球惑星科学:物性実験非平衡を含む研究件
❏強電場による水素およびHDの量子液体状態の実現(17K18762)
【研究テーマ】物性物理およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】低温物性 / 超流動 / 水素 / 非平衡 / 弾性 (他9件)
【概要】新しい物理学の発展をもたらす超流動体の創出を目的として、本研究では水素分子薄膜の超流動化を目指した。水素薄膜に強静電場を与えて流体状態を低温まで保持し、超流動化を図ることを計画した。この実験の前に水素薄膜の量子性を調べるために3種類の同位体(H2,HD,D2)薄膜の弾性測定を行い、異なる温度3箇所で弾性異常(弾性率の増大と散逸の極大)を発見した。その解析から、薄膜の最表面では低温まで水素分子が流体...
❏幾何学的フラストレーションが誘起する電荷ガラスの研究(15H05459)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】賀川 史敬 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, ユニットリーダー (30598983)
【キーワード】強相関電子 / 非平衡 / 急冷 / 電荷ガラス / 相変化メモリ (他11件)
【概要】液体を急冷すると結晶化しないまま、原子位置が不規則に凍結したガラスとなる。近年、固体中の電子においても似たような挙動が現れることが分かってきた。徐冷すると、電子は規則正しく結晶格子上に配列する(電子の結晶状態が現れる)のに対し、急冷した場合は電子が不規則に凍結した、いわば電子のガラス状態が現れる。このような電子の結晶状態と電子のガラス状態は電気パルスや光パルスを印可することで、不揮発かつ可逆的に切...
【数物系科学】地球惑星科学:パターン形成非平衡を含む研究件
❏時空間発展する自己駆動体の構築(20H02712)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中田 聡 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (50217741)
【キーワード】非線形科学 / 非平衡系 / 自己駆動体 / 自己組織化 / パターン形成 (他15件)
【概要】当該年度に実施した、非線形科学に立脚した自己駆動体の構築に関する研究成果は次のとおりである。 1.可逆的走化性の実験系の構築:これまでの無生物自己駆動体による走化性の研究報告のほとんどが、正または負の単指向走化性のみであった。ところが実際の生物では、採餌等走化性の目的を達したら、その場から立ち去ることができる可逆的走化性である。そこで本研究では、可逆的走化性を示す自己駆動体の構築を目的とした。具体...
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
【数物系科学】天文学:超伝導非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏時間結晶を用いたレーザー周波数下方変換の基礎理論(20K03811)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】辻 直人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90647752)
【キーワード】非平衡 / 時間結晶 / 超伝導 / 光物性 / レーザー
【概要】昨年度に引き続き、固体中での時間結晶の実現、およびそれを用いたレーザー周波数の下方変換技術の開発に向けて解析を行なった。解析の対象としては、モット絶縁体を記述する電子系のモデルであるファリコフ・キンボール(FK)模型を扱った。この模型は、非平衡動的平均場理論の範囲で数値的に厳密に解析できることが知られている。FK模型に周期的な振動電場を加えたときのダイナミクスを計算したところ、モット絶縁体相におい...
❏超伝導擬スピンのコヒーレント量子制御の基礎理論(16K17729)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 直人 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 研究員 (90647752)
【キーワード】光物性 / 超伝導 / 非平衡 / 物性理論
【概要】超伝導体のミクロな量子状態を表す超伝導擬スピンをテラヘルツ光によってコヒーレントに制御する基礎理論を構築した。多軌道超伝導体においては各軌道の擬スピンがジョセフソン結合するが、擬スピンの集団運動であるヒッグスモードやレゲットモードを光の非線形効果によって誘起できることを明らかにした。また、d波超伝導体に対して非線形テラヘルツカー効果の理論解析を行い、d波ヒッグスモードがはじめて実験的に観測された。...
【数物系科学】天文学:テラヘルツ非平衡を含む研究件
❏量子クエンチに基づく強相関電子系の新規量子相の探索(20K20343)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温科学研究センター, 教授 (40262042)
【キーワード】量子クエンチ / 非平衡 / 超伝導 / 電荷密度波 / 光誘起相転移 (他15件)
【概要】超伝導と電荷密度波(CDW)といった多重の秩序が競合共存する系を対象に、光学的量子クエンチの手法を用いて、新たな量子相の探究を行った。遷移金属ダイカルコゲナイド物質ではCDWの振幅モード励起を介した相転移を初めて実現した。鉄系超伝導体では、光照射により超伝導が増強することを非線形テラヘルツ分光から明瞭に実証した。ストライプ秩序を発現するLa214系銅酸化物高温超伝導体では、電荷秩序とスピン秩序、超...
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
【化学】複合化学:ゲル非平衡を含む研究件
❏マイクロ非平衡場の制御による細胞サイズ分子ロボットの動的自己組織化と自律運動(26280097)
【研究テーマ】知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (20511249)
【キーワード】分子ロボット / 人工細胞 / DNAナノテクノロジー / マイクロマシン / 非平衡 (他10件)
【概要】本研究では,マイクロメートルスケールの非平衡場を構築・制御し,分子を時空間的・動的に自己組織化させ,非平衡場のエネルギーを利用して自律的に駆動する,「動的な細胞サイズ分子ロボットの創製と制御」を行うことを目的とした.研究の結果,細胞サイズ分子ロボットのための非対称複雑形状ゲル粒子の構築技術と動的自己組織化法の開発,化学反応によるゲル粒子の自律運動の実現に成功した.さらに,細胞やDNAを用いた細胞サ...
❏マイクロ流体工学による人工細胞システムの時空間制御(24680033)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】人工細胞 / 人工生命 / 非線形 / 非平衡 / マイクロ流体力学 (他11件)
【概要】近年,細胞サイズの小胞に遺伝子発現系を内包した人工細胞の研究が盛んに行われているが,ダイナミックな現象を取り出すまでには至っていない.本研究では,微小流体を自在に制御できるマイクロ流体工学を駆使し,人工細胞に物質・エネルギー的な非平衡性を与えることで,人工細胞内でのダイナミックな反応と人工細胞の自律運動を実現するための基礎技術の開発に成功した.本研究の成果により,今後,動的な人工細胞構築の発展が進...
❏自発的界面張力変動が生じる物質の特定および本現象の解明(21750024)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】松下 祥子 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50342853)
【キーワード】表面・界面物性 / コロイド / 非平衡 / 非線形 / 自己組織化 (他9件)
【概要】本研究テーマは、自発的界面張力変動が生じる物質の特定を、本変動現象の解明と共に行うことである。本研究の大きな成果として、(1)飽和ヨウ化カリウム・ヨウ素ニトロベンゼン溶液/カチオン性界面活性剤水溶液系の、クロロベンゼン添加による自発界面変動現象が解明(2)飽和NaClおよびZnCl2ニトロベンゼン溶液/1mMトリメチルステアリルアンモニウムクロリド水溶液系、すなわちヨウ素を使わない系での自発変動の...
【総合理工】応用物理学:エマルション非平衡を含む研究件
❏マイクロ非平衡場の制御による細胞サイズ分子ロボットの動的自己組織化と自律運動(26280097)
【研究テーマ】知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (20511249)
【キーワード】分子ロボット / 人工細胞 / DNAナノテクノロジー / マイクロマシン / 非平衡 (他10件)
【概要】本研究では,マイクロメートルスケールの非平衡場を構築・制御し,分子を時空間的・動的に自己組織化させ,非平衡場のエネルギーを利用して自律的に駆動する,「動的な細胞サイズ分子ロボットの創製と制御」を行うことを目的とした.研究の結果,細胞サイズ分子ロボットのための非対称複雑形状ゲル粒子の構築技術と動的自己組織化法の開発,化学反応によるゲル粒子の自律運動の実現に成功した.さらに,細胞やDNAを用いた細胞サ...
❏エネルギー代謝・分子情報通信のある非平衡動的な人工細胞システムの創成(26540150)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (20511249)
【キーワード】人工細胞モデル / マイクロ・ナノデバイス / 非平衡 / 非線形 / マイクロフルイディクス (他6件)
【概要】本研究では,人工細胞膜小胞の生成,人工細胞小胞内での化学反応の制御,人工細胞小胞同士の相互作用に関して,制御システムのためのマイクロ流体デバイスの構築を行った.人工細胞膜小胞の生成では,遠心キャピラリデバイスという単純な仕組みによって細胞サイズの人工細胞膜小胞(リポソーム)を生成できることを示した.化学反応の制御では,油中水滴の融合と分裂現象をコンピュータで制御することによって,物質の流入出を制御...
【工学】電気電子工学:光励起非平衡を含む研究件
❏光による超伝導コヒーレンスの量子制御に関する研究(15H02102)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島野 亮 東京大学, 低温センター, 教授 (40262042)
【キーワード】超伝導 / ヒッグスモード / 非平衡 / 超高速現象 / テラヘルツ (他17件)
【概要】本研究は光による超伝導マクロ波動関数の制御、超伝導コヒーレンスの制御を目的として、光パルスあるいはテラヘルツ(THz)波パルスによって励起された超伝導体の非平衡ダイナミクスを解明することを目指した。特に、秩序変数の振幅振動に相当するヒッグスモード、位相の振動に相当するジョセフソンプラズマといった集団励起に注目し、その実時間計測を通して、超伝導秩序変数のダイナミクスを調べた。ヒッグスモードと光との相...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【工学】電気電子工学:フォノン非平衡を含む研究件
❏フォノン照射による原子分子薄膜の超流動化(19K21856)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】物性物理 / 量子流体固体 / 超流動 / 低温物性 / フォノン (他8件)
【概要】本研究は、様々な原子分子の吸着薄膜にフォノンを照射して非平衡超流動状態を実現し、物理学の発展に資することを目的とする。薄膜が吸着した固体基板に100GHz程度の超高周波フォノンを生成し、薄膜を局在状態から空間的に広がった励起状態に遷移させる。フォノン生成には超伝導トンネル接合を用いる。本研究ではNb-AlOx-Nb超伝導トンネル接合素子を作成しその電流電圧特性を調べて素子の改善を進めるとともに、2...
❏超高分解能光散乱法による非平衡系ダイナミクスの研究(07750073)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1995
【研究代表者】酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00215584)
【キーワード】光散乱法 / 非平衡 / 温度勾配 / フォノン / フォノン伝搬 (他6件)
【概要】非平衡過程の統計物理は近年における極めて興味深い研究対象であり、流体の臨界挙動やガラス転移、多成分系の相分離過程など様々な系の記述に成功しているが、理論的にも実験的にも解決すべき問題は多く残されている。これら非平衡状態は、系が平衡状態へと緩和してゆくエントロピー増大の過程であり、熱流・運動量流あるいは物質流の存在によって特徴づけられる。非平衡状態を研究するためにはこれらの特徴的な輸送現象を直接に観...
【工学】電気電子工学:スピン流非平衡を含む研究件
❏励起子量子凝縮相の励起状態ダイナミクス(19K14644)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】杉本 高大 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (70756072)
【キーワード】励起子絶縁体 / 遷移金属化合物 / 時間依存ランチョス法 / 行列積状態 / ハバード模型 (他14件)
【概要】物質中において電子と正孔間に相互作用が働いて対(励起子)が自発的に生成され、それらが量子凝縮を起こした系を励起子絶縁体と呼ぶ。近年、その物性の理解が大きく進展している。本年度は励起子絶縁体そのものに関係する成果は得られなかったが、同じく強い電子相関を有する系について派生的に以下の成果を得た。 (1)二次元異方的三角格子上のハバード模型における光誘起スピン秩序転移の研究を行った。この系では基底状態で...
❏メゾスコピック系における非平衡スピン輸送の微視的理解とその制御(26220711)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 研介 大阪大学, 理学研究科, 教授 (10302803)
【キーワード】メゾスコピック系 / スピントロニクス / 非平衡 / ゆらぎ / 近藤効果 (他14件)
【概要】微細加工技術を駆使して作製される微小な固体素子は、非平衡状態を定量的に観測・制御することのできる理想的な舞台の一つである。本研究では、精密な伝導度・ゆらぎ測定と種々の理論的アプローチを組み合わせることによって、固体中を電荷とスピンが輸送される微視的な過程を研究した。近藤効果・スピン流・熱流・ゆらぎの定理・端状態・超伝導接合などに対して本質的な新展開をもたらす多彩な成果を上げた。特に、非平衡状態にお...
【工学】土木工学:量子ドット非平衡を含む研究件
❏メゾ・ナノスケール物質系の量子干渉と電子相関の競合に関する理論的研究(26400319)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小栗 章 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10204166)
【キーワード】物性理論 / 量子ドット / 近藤効果 / フェルミ流体 / 電子相関 (他10件)
【概要】量子ドットおよび金属中の磁性不純物の低エネルギー量子状態を統一的に説明するFermi流体論の微視的な拡張を行い,電子-正孔対称性のない場合における有限温度,バイアス電圧による補正項が局在電子の2体および3体感受率で決定されることを厳密に示した.我々の場の理論的な定式化は,近藤効果および強相関電子系の研究に広く応用できる.また,カーボンナノチューブなどの多数の局在軌道を持つ量子ドット系の非平衡電流お...
❏大気圧非平衡プラズマのミクロ構造解明とナノ量子物性材料合成プロセスへの展開(18686018)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】野崎 智洋 東京工業大学, 大学院・理工学院研究科, 助教 (90283283)
【キーワード】大気圧非平衡プラズマ / 量子ドット / 単層カーボンナノチューブ / ナノテクノロジー / ナノ材料 (他9件)
【概要】大気圧では,バルクプラズマと電極(または合成基板)の境界領域に厚さ約100μmの衝突性シースが形成される。このシースには1000 V/cmを超える高電界領域が形成されるにもかかわらず,大気圧では粒子間の衝突頻度が高いためにイオンは加速しきれない(イオンエネルギー:0.01eV以下)。このような大気圧独自の反応系が大きな注目を集め,先進材料合成プロセスの実現に向けた基礎・応用研究が急展開している。本...
❏非平衡状態にある量子ドット系の近藤効果(17740187)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】藤井 達也 東京大学, 物性研究所, 助教 (30334345)
【キーワード】量子ドット / 非平衡 / 近藤効果 / 非平衡久保公式 / 非平衡状態 (他6件)
【概要】近年量子ドット系では、基礎的な物理現象からデバイスへの応用まで幅広く研究が行われている。特に物理現象では、局所的な電子相関効果と量子トンネル効果の拮抗により生じる近藤効果の研究が盛んに行われてきた。古くは磁性合金での近藤効果の研究により、多くの興味深い性質が明らかにされてきた。これを量子ドット系であらためて研究する意義の1つとして、電極間に有限のバイアスをかけることにより定常的に電流が流れた非平衡...
【工学】総合工学:水素製造非平衡を含む研究件
❏逆ビルドアップ法を用いた金属薄膜-金属多孔体複合型水素分離膜の開発(20656126)
【研究テーマ】化工物性・移動操作・単位操作
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】加藤 之貴 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 准教授 (20233827)
【キーワード】水素分離膜 / 燃料改質 / 水素製造 / 非平衡 / 複合化 (他9件)
【概要】申請者は水素分離型の非平衡型燃料改質をめざし、この反応技術の鍵となる水素分離膜に関して新技術を見出した。本研究では提案した逆ビルドアップ法による、1μmオーダーのパラジウム合金薄膜と多孔質金属支持体とを複合化した水素分離膜の実用開発を目指した。従来、試作品ごとに性能が一定でないため、実用的な製膜法を確立することを第1目的とした。平成20年度は製法を改良しピンホールフリーの水素透分離膜作成を実現した...
❏電子励起された酸化物等の固体表面を用いた常温常圧触媒反応の研究(18360390)
【研究テーマ】触媒・資源化学プロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】関根 泰 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20302771)
【キーワード】電場 / 非平衡 / 廃熱回収 / 非平衡放電 / メタンの酸化 (他8件)
【概要】電場を生かした低温での反応について精力的に検討を行い、放電と触媒の複合化が常温での反応性を制御しうること、電場と触媒の複合化が低温での選択的な反応を促進し活性化エネルギーを大幅に下げうることなどを見いだした。とりわけ、金属を担持した酸化物触媒を電極間に設置し、弱い電場を印加することで、150程度の非常に低い温度でメタンの水蒸気改質が十分に進行しうることを見いだした。 ...
【工学】総合工学:第一原理計算非平衡を含む研究件
❏第一原理計算からの気液固複合相ヘテロ界面の実在系非平衡シミュレーション(19K22044)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2022-03-31
【研究代表者】多田 朋史 九州大学, エネルギー研究教育機構, 教授 (40376512)
【キーワード】第一原理計算 / ヘテロ界面 / 機械学習ポテンシャル / マルチカノニカル / モンテカルロ (他15件)
【概要】本研究は機能性デバイスを理論的に設計する上で必要となる原子・分子スケールの微視的モデルを用いてバルク材料と他相(気相、液相、固相)との接合界面(ヘテロ界面)の高精度大規模計算を実現するための理論的枠組み構築を目的とした理論研究である。高精度な構造表現には第一原理計算を学習データとする機械学習ポテンシャル法、反応の速度論的評価にはマルチカノニカル法、大規模計算には動的モンテカルロ法、という三つの手法...
❏強相関物質設計と機能開拓 -非平衡系・非周期系への挑戦-(16H06345)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】今田 正俊 早稲田大学, 理工学術院, 上級研究員(研究院教授) (70143542)
【キーワード】第一原理計算 / 強相関電子系 / 階層的第一原理強相関電子状態計算法 / 高温超伝導 / 量子流体と量子スピン液体 (他21件)
【概要】強相関電子系を第一原理的に解明するための手法を標準手法として確立し、コードの公開・普及を行なった。機械学習を導入して、世界最高精度の量子多体ソルバーを開発し適用したことや、隠れた物理量抽出のための分光実験データ解析へ適用したことは当初の予定を超えた成果である。開発手法を、銅酸化物に代表される高温超伝導体や分子性結晶に見られる量子スピン液体の候補に適用し、初めて実験相図の任意パラメタなしでの再現に成...
【工学】総合工学:レーザー非平衡を含む研究件
❏時間結晶を用いたレーザー周波数下方変換の基礎理論(20K03811)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】辻 直人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90647752)
【キーワード】非平衡 / 時間結晶 / 超伝導 / 光物性 / レーザー
【概要】昨年度に引き続き、固体中での時間結晶の実現、およびそれを用いたレーザー周波数の下方変換技術の開発に向けて解析を行なった。解析の対象としては、モット絶縁体を記述する電子系のモデルであるファリコフ・キンボール(FK)模型を扱った。この模型は、非平衡動的平均場理論の範囲で数値的に厳密に解析できることが知られている。FK模型に周期的な振動電場を加えたときのダイナミクスを計算したところ、モット絶縁体相におい...
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
【工学】総合工学:マイクロ流路非平衡を含む研究件
❏マイクロ流体工学による人工細胞システムの時空間制御(24680033)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】人工細胞 / 人工生命 / 非線形 / 非平衡 / マイクロ流体力学 (他11件)
【概要】近年,細胞サイズの小胞に遺伝子発現系を内包した人工細胞の研究が盛んに行われているが,ダイナミックな現象を取り出すまでには至っていない.本研究では,微小流体を自在に制御できるマイクロ流体工学を駆使し,人工細胞に物質・エネルギー的な非平衡性を与えることで,人工細胞内でのダイナミックな反応と人工細胞の自律運動を実現するための基礎技術の開発に成功した.本研究の成果により,今後,動的な人工細胞構築の発展が進...
❏ゲノムサイズ長鎖DNAの単一分子構造転移を中核とした自律的情報処理システム(21710119)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (20511249)
【キーワード】ナノバイオ / 非平衡 / 非線形 / DNA / マイクロ流路 (他7件)
【概要】マイクロ流体工学を応用し, DNAを含む生体高分子システムへの分子的な入出力が可能となるマイクロメートルサイズ(細胞サイズ)の微小反応系の構築に成功した.この技術により,自律的な情報処理に必須となる,溶液濃度のダイナミックな制御や,開放系の反応容器の構築ができることを示した. ...
【工学】総合工学:水素非平衡を含む研究件
❏フォノン照射による原子分子薄膜の超流動化(19K21856)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】物性物理 / 量子流体固体 / 超流動 / 低温物性 / フォノン (他8件)
【概要】本研究は、様々な原子分子の吸着薄膜にフォノンを照射して非平衡超流動状態を実現し、物理学の発展に資することを目的とする。薄膜が吸着した固体基板に100GHz程度の超高周波フォノンを生成し、薄膜を局在状態から空間的に広がった励起状態に遷移させる。フォノン生成には超伝導トンネル接合を用いる。本研究ではNb-AlOx-Nb超伝導トンネル接合素子を作成しその電流電圧特性を調べて素子の改善を進めるとともに、2...
❏強電場による水素およびHDの量子液体状態の実現(17K18762)
【研究テーマ】物性物理およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70251486)
【キーワード】低温物性 / 超流動 / 水素 / 非平衡 / 弾性 (他9件)
【概要】新しい物理学の発展をもたらす超流動体の創出を目的として、本研究では水素分子薄膜の超流動化を目指した。水素薄膜に強静電場を与えて流体状態を低温まで保持し、超流動化を図ることを計画した。この実験の前に水素薄膜の量子性を調べるために3種類の同位体(H2,HD,D2)薄膜の弾性測定を行い、異なる温度3箇所で弾性異常(弾性率の増大と散逸の極大)を発見した。その解析から、薄膜の最表面では低温まで水素分子が流体...
❏逆ビルドアップ法を用いた金属薄膜-金属多孔体複合型水素分離膜の開発(20656126)
【研究テーマ】化工物性・移動操作・単位操作
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】加藤 之貴 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 准教授 (20233827)
【キーワード】水素分離膜 / 燃料改質 / 水素製造 / 非平衡 / 複合化 (他9件)
【概要】申請者は水素分離型の非平衡型燃料改質をめざし、この反応技術の鍵となる水素分離膜に関して新技術を見出した。本研究では提案した逆ビルドアップ法による、1μmオーダーのパラジウム合金薄膜と多孔質金属支持体とを複合化した水素分離膜の実用開発を目指した。従来、試作品ごとに性能が一定でないため、実用的な製膜法を確立することを第1目的とした。平成20年度は製法を改良しピンホールフリーの水素透分離膜作成を実現した...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:人工細胞非平衡を含む研究件
❏マイクロ非平衡場の制御による細胞サイズ分子ロボットの動的自己組織化と自律運動(26280097)
【研究テーマ】知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (20511249)
【キーワード】分子ロボット / 人工細胞 / DNAナノテクノロジー / マイクロマシン / 非平衡 (他10件)
【概要】本研究では,マイクロメートルスケールの非平衡場を構築・制御し,分子を時空間的・動的に自己組織化させ,非平衡場のエネルギーを利用して自律的に駆動する,「動的な細胞サイズ分子ロボットの創製と制御」を行うことを目的とした.研究の結果,細胞サイズ分子ロボットのための非対称複雑形状ゲル粒子の構築技術と動的自己組織化法の開発,化学反応によるゲル粒子の自律運動の実現に成功した.さらに,細胞やDNAを用いた細胞サ...
❏マイクロ流体工学による人工細胞システムの時空間制御(24680033)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】人工細胞 / 人工生命 / 非線形 / 非平衡 / マイクロ流体力学 (他11件)
【概要】近年,細胞サイズの小胞に遺伝子発現系を内包した人工細胞の研究が盛んに行われているが,ダイナミックな現象を取り出すまでには至っていない.本研究では,微小流体を自在に制御できるマイクロ流体工学を駆使し,人工細胞に物質・エネルギー的な非平衡性を与えることで,人工細胞内でのダイナミックな反応と人工細胞の自律運動を実現するための基礎技術の開発に成功した.本研究の成果により,今後,動的な人工細胞構築の発展が進...
【医歯薬学】社会医学:ゆらぎ非平衡を含む研究件
❏細胞内一分子揺動計測による非平衡温度の計測(17K19511)
【研究テーマ】生体の構造と機能およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】岡田 康志 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50272430)
【キーワード】軸索輸送 / 細胞内混雑 / キネシン / ゆらぎ / 拡散 (他10件)
【概要】従来のin vitroでの力学的特性からは細胞内の小胞の運動特性が説明できない。細胞内で輸送される小胞に働く力を計測する手法の開発した結果、細胞内を輸送される小胞には、in vitroの約1000倍もの粘性抵抗を受けていることが示された。しかし、小胞輸送の速度は、細胞内の方が、1000倍もの負荷を受けながら、むしろ速く、ときには4倍以上の速度に達する。細胞内の混雑環境がstaticな混雑環境ではな...
❏メゾスコピック系における非平衡スピン輸送の微視的理解とその制御(26220711)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小林 研介 大阪大学, 理学研究科, 教授 (10302803)
【キーワード】メゾスコピック系 / スピントロニクス / 非平衡 / ゆらぎ / 近藤効果 (他14件)
【概要】微細加工技術を駆使して作製される微小な固体素子は、非平衡状態を定量的に観測・制御することのできる理想的な舞台の一つである。本研究では、精密な伝導度・ゆらぎ測定と種々の理論的アプローチを組み合わせることによって、固体中を電荷とスピンが輸送される微視的な過程を研究した。近藤効果・スピン流・熱流・ゆらぎの定理・端状態・超伝導接合などに対して本質的な新展開をもたらす多彩な成果を上げた。特に、非平衡状態にお...
❏有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析(20540279)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】青木 健一郎 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00251603)
【キーワード】有限温度 / 非平衡 / 場の理論 / 揺らぎ / 第一原理 (他9件)
【概要】本研究においては,有限温度の非平衡状況における系の物理的な振る舞いを第一原理より理論的に解析しました.特に,物理量に系の大きさへの依存性がある物理系から依存性が無い系へと連続的な変化を分析しました.また,三井隆久氏とともに様々な物体の表面やガスの有限温度の揺らぎを原子レベルで実験的に測定し,その理解を理論的にも検証しました.これらの測定は我々の新たな測定法の開発を経て初めて可能になったものです....
【医歯薬学】社会医学:リズム非平衡を含む研究件
❏時空間発展する自己駆動体の構築(20H02712)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中田 聡 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (50217741)
【キーワード】非線形科学 / 非平衡系 / 自己駆動体 / 自己組織化 / パターン形成 (他15件)
【概要】当該年度に実施した、非線形科学に立脚した自己駆動体の構築に関する研究成果は次のとおりである。 1.可逆的走化性の実験系の構築:これまでの無生物自己駆動体による走化性の研究報告のほとんどが、正または負の単指向走化性のみであった。ところが実際の生物では、採餌等走化性の目的を達したら、その場から立ち去ることができる可逆的走化性である。そこで本研究では、可逆的走化性を示す自己駆動体の構築を目的とした。具体...
❏レーザー場におけるメゾスコピック系の非線形ダイナミクス(14340115)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】吉川 研一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80110823)
【キーワード】非平衡開放系 / レーザー / リズム / パターン形成 / メソスコピック系 (他27件)
【概要】非平衡開放系の物理を理解することは、宇宙から生物にいたるまで、さまざまなスケールの物理を考える際に重要な課題である。そこで、われわれはマイクロメートル〜ミリメートルのスケールの定常的な非平衡開放条件を集光レーザー場を用いて形成することを目的として研究を進めてきた。すなわち、集光レーザーによって物体をトラップしながら、光子としてのエネルギー注入による非平衡開放条件下で引き起こされる動的な非線形現象に...
【医歯薬学】薬学:自己組織化非平衡を含む研究件
❏時空間発展する自己駆動体の構築(20H02712)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中田 聡 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (50217741)
【キーワード】非線形科学 / 非平衡系 / 自己駆動体 / 自己組織化 / パターン形成 (他15件)
【概要】当該年度に実施した、非線形科学に立脚した自己駆動体の構築に関する研究成果は次のとおりである。 1.可逆的走化性の実験系の構築:これまでの無生物自己駆動体による走化性の研究報告のほとんどが、正または負の単指向走化性のみであった。ところが実際の生物では、採餌等走化性の目的を達したら、その場から立ち去ることができる可逆的走化性である。そこで本研究では、可逆的走化性を示す自己駆動体の構築を目的とした。具体...
❏マイクロ非平衡場の制御による細胞サイズ分子ロボットの動的自己組織化と自律運動(26280097)
【研究テーマ】知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (20511249)
【キーワード】分子ロボット / 人工細胞 / DNAナノテクノロジー / マイクロマシン / 非平衡 (他10件)
【概要】本研究では,マイクロメートルスケールの非平衡場を構築・制御し,分子を時空間的・動的に自己組織化させ,非平衡場のエネルギーを利用して自律的に駆動する,「動的な細胞サイズ分子ロボットの創製と制御」を行うことを目的とした.研究の結果,細胞サイズ分子ロボットのための非対称複雑形状ゲル粒子の構築技術と動的自己組織化法の開発,化学反応によるゲル粒子の自律運動の実現に成功した.さらに,細胞やDNAを用いた細胞サ...
❏自発的界面張力変動が生じる物質の特定および本現象の解明(21750024)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】松下 祥子 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50342853)
【キーワード】表面・界面物性 / コロイド / 非平衡 / 非線形 / 自己組織化 (他9件)
【概要】本研究テーマは、自発的界面張力変動が生じる物質の特定を、本変動現象の解明と共に行うことである。本研究の大きな成果として、(1)飽和ヨウ化カリウム・ヨウ素ニトロベンゼン溶液/カチオン性界面活性剤水溶液系の、クロロベンゼン添加による自発界面変動現象が解明(2)飽和NaClおよびZnCl2ニトロベンゼン溶液/1mMトリメチルステアリルアンモニウムクロリド水溶液系、すなわちヨウ素を使わない系での自発変動の...
【医歯薬学】薬学:DNA非平衡を含む研究件
❏マイクロ非平衡場の制御による細胞サイズ分子ロボットの動的自己組織化と自律運動(26280097)
【研究テーマ】知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (20511249)
【キーワード】分子ロボット / 人工細胞 / DNAナノテクノロジー / マイクロマシン / 非平衡 (他10件)
【概要】本研究では,マイクロメートルスケールの非平衡場を構築・制御し,分子を時空間的・動的に自己組織化させ,非平衡場のエネルギーを利用して自律的に駆動する,「動的な細胞サイズ分子ロボットの創製と制御」を行うことを目的とした.研究の結果,細胞サイズ分子ロボットのための非対称複雑形状ゲル粒子の構築技術と動的自己組織化法の開発,化学反応によるゲル粒子の自律運動の実現に成功した.さらに,細胞やDNAを用いた細胞サ...
❏マイクロ流体工学による人工細胞システムの時空間制御(24680033)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
【キーワード】人工細胞 / 人工生命 / 非線形 / 非平衡 / マイクロ流体力学 (他11件)
【概要】近年,細胞サイズの小胞に遺伝子発現系を内包した人工細胞の研究が盛んに行われているが,ダイナミックな現象を取り出すまでには至っていない.本研究では,微小流体を自在に制御できるマイクロ流体工学を駆使し,人工細胞に物質・エネルギー的な非平衡性を与えることで,人工細胞内でのダイナミックな反応と人工細胞の自律運動を実現するための基礎技術の開発に成功した.本研究の成果により,今後,動的な人工細胞構築の発展が進...
❏ゲノムサイズ長鎖DNAの単一分子構造転移を中核とした自律的情報処理システム(21710119)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (20511249)
【キーワード】ナノバイオ / 非平衡 / 非線形 / DNA / マイクロ流路 (他7件)
【概要】マイクロ流体工学を応用し, DNAを含む生体高分子システムへの分子的な入出力が可能となるマイクロメートルサイズ(細胞サイズ)の微小反応系の構築に成功した.この技術により,自律的な情報処理に必須となる,溶液濃度のダイナミックな制御や,開放系の反応容器の構築ができることを示した. ...