❏北極漂流横断観測による「新しい北極海」の探究(18H03745)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 大気ー海氷ー海洋相互作用 / 気候システム / 地球温暖化 / 相互作用 (他10件)
【概要】北極海中央部の通年の大気・海洋・海氷のデータを取得するため、国際北極海横断漂流プロジェクト(MOSAiC)に参加した。融解期の北極点付近の海氷-海洋境界層におけるデータから、海氷が減少した”荒れる北極海”を象徴する1000m以深まで到達する内部波の存在を発見した。日本の研究船「みらい」を用いた海氷消失域での活動では、海氷消失に伴う強風と波しぶきの影響で海洋起源のエアロゾルが大気中で氷晶核として作用...
❏日独共同観測による「北極の湿潤化」の追究(18KK0292)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2021-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 雲 / 海氷 / 大気ー海氷ー海洋相互作用 / 雲システム (他11件)
【概要】本研究課題におけるドイツのアルフレッドウェーゲーナー極地海洋研究所(以下:AWI)との共同観測・共同研究の主要な成果は、以下の4つが挙げられる。(1)大気領域モデルにおける雲・放射過程を日本の研究船で観測した事例で検証(ドイツを含む4カ国からなる7つのモデルが参加)、(2)ニーオルスンで実施したCPSゾンデ観測データの補正方法の提唱とドイツが実施した雲観測データとの比較、(3)ロシア・ケープバラノ...
❏北極の温暖化増幅における季節サイクルと多圏相互作用の追究(24241009)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 地球温暖化 / 極温暖化増幅 / 予測可能性 / 異常気象 (他15件)
【概要】北極の温暖化増幅に関して、低気圧活動の役割に着目した観測的・数値的研究を実施した。(1)シベリア域の低気圧活動の変動は、水蒸気輸送過程を通じて水循環・河川流量の変動に影響を与えるとともに、夏季北極海上の海氷を減少させる特有の気圧配置を左右する要素であること、(2)冬季バレンツ海やベーリング海の低気圧活動の変化は、近年の北極温暖化および海氷減少に影響する一方で、中緯度での厳冬を引き起こし、その予測に...