在日中国人の子どもを取り巻く教育環境に関する調査研究
【研究分野】教育社会学
【研究キーワード】
中国人 / 国際移動 / 家族 / 教育 / 在日中国人 / 家庭の教育戦略 / 移民の家族関係 / 教育戦略 / 移住過程 / 家庭教育 / 中国人移住家庭 / 教育志向と教育戦略
【研究成果の概要】
本研究では、国際的に移動する中国人家族を調査し、子どもに対する家庭の教育戦略を移動・適応過程との関わりからとらえなおし、またそうした過程において動員した様々な資本の利用について調査・考察した。調査では首都圏に在住する中国人家族のほか、カナダに再移住した家族や中国に帰国した家族に対しても、追跡の面接調査を行った。その結果、以下の三つの側面から示唆が得られた。(1)子どもに対する教育戦略は移住戦略、異文化に対する適応過程においてとらえる必要があること、(2)異文化適応過程において家族関係、家族の役割変化が起き、在日中国人の場合、特に母親の役割変容が家庭における教育に大きな影響を与えること、(3)移住戦略は子どもの成長などの要因に従って変容し、またその実現に家族が持つ社会的ネットワークに深く関係する。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
楊 立明 | 早稲田大学 | 国際学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)