がん関連症状へのケアに関する科学的根拠に基づいた実践の促進プログラムの開発
【研究キーワード】
支持療法 / 化学療法 / 分子標的薬 / 抗がん剤 / 看護実践 / がん / 症状緩和 / ケア / Evidence-Based Medicine
【研究成果の概要】
がん薬物療法の副作用に対する看護ケアを中心に非薬物療法のエビデンスについて文献検索を行い、研究論文、レビュー論文、国内外のガイドラインの状況を整理した。日本における実施可能性や臨床上のニーズを踏まえて、今後の実施状況調査で取り上げる症状について、毎月の班会議において、非薬物療法の介入研究の経験者や、実装研究の実践者等も必要時に参画をえて検討を行った。本研究の目的は、現時点のエビデンスの状況と臨床における看護実践のギャップに焦点を当てているため、がん薬物療法関連皮膚障害及び化学療法誘発性末梢神経障害、がん関連倦怠感を取り上げることとした。
がん薬物療法関連皮膚障害及び化学療法誘発性末梢神経障害、がん関連倦怠感の3症状について、化学療法誘発性抹消神経障害については国内外のガイドラインに掲載されるケア(看護師が実施可能な非薬物療法を含む)、日本国内のガイドラインの整備が進んでいないがん薬物療法関連皮膚障害及びがん関連倦怠感については海外のガイドラインと研究チームで実施した文献レビューを踏まえて抽出したケア(看護師が実施可能な非薬物療法を含む)に関連し、その実施状況、臨床におけるニーズ、関連する障壁についてアンケート調査を実施する予定であり、計画書および調査票の素案を作成し、現在内容を固めている状況である。今後、IRBに申請し承認を得たのち、がん薬物療法にかかわる看護師を対象に、アンケート調査を実施する予定である。
【研究代表者】