乳児の安全を創出する妊娠期・地域協働型集団教育プログラムの開発と効果検証
【研究キーワード】
傷害予防 / 妊婦 / プログラム評価 / 予防行動 / 集団教育 / 乳児
【研究成果の概要】
2021(令和3)年度は、地域の母親学級で行った、乳児の傷害予防教育の比較試験の結果の国際的な発信、および比較試験に参加したの母親131名に対し実施した2年後追跡調査の結果分析を実施した。
比較試験の論文は、"Infant Injury Prevention Education for Pregnant Women Attending Antenatal Class: A Quasi-Experimental Study" を国際誌であるInt. J. Environ. Res. Public Healthに投稿し掲載された。
追跡調査については、ロジックモデルの評価項目に沿い、①事故の有無(病院受診あり/なし、事故の種類)②予防行動の実施状況および傷害予防についての母親の認識③傷害予防についての積極的態度、について分析を行い、子ども及び母親への長期的効果の評価をおこなった。結果について国内外に発信するため、論文を執筆し、投稿準備中である。
同時に、プログラムの基盤となったロジックモデルの見直しに着手しているところである。見直しにあたって、COVID-19感染拡大が、地域の妊婦・母親、そして彼女らへの支援やサービス提供に与えた影響を把握することは重要であると考えられ、実態を把握するため、妊婦・母親を対象にオンライン調査を実施した。方法としては、国内外の論文および学会発表からコロナ禍での妊婦や母親の教育機会および情報入手の現状について情報収集と整理を行ない、質問項目を作成した。オンライン調査の結果、750名の対象者からデータを収集し、結果を分析中である。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2023-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)