深海の熱水噴出域への適応機構をアミノ酸輸送体から探る
【研究分野】水産学一般
【研究キーワード】
適応 / 深海 / 熱水噴出域 / アミノ酸輸送体 / 硫化水素 / チオタウリン / シンカイヒバリガイ / 特殊環境 / 生理学 / 共生 / 海洋科学
【研究成果の概要】
深海の熱水噴出域に生息する生物は、細胞内にヒポタウリン(HT)という物質を蓄積して環境中の硫化水素を無毒化していると考えられる。本研究では、シンカイヒバリガイ類からタウリン輸送体(TAUT)という蛋白質の遺伝子を単離し、その性質を解析した。その結果、TAUT がHT を細胞内に集める機能を担い、その遺伝子発現が環境中の硫化物濃度に応じて変化することがわかった。TAUT は細胞内のHT 量を調節することにより硫化水素の無毒化を制御していると考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
豊原 治彦 | 京都大学 | 農学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
丸山 正 | 海洋研究開発機構 | 海洋生態環境研究プログラム | プログラムディレクター | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)