転換期の大学教育における学生支援の全体像と位置づけ
【研究分野】教育社会学
【研究キーワード】
学生支援 / ピアサポート / ガバナンス / 教育社会学 / 高等教育
【研究成果の概要】
学生支援は、大学教育の基盤を支える手段的なものなのか、学習成果を展望できる目的的な教育的関与なのか、はたまた、個別の能力に還元できない人間的成長を促す「場」の実現なのか、理論的定位が切に求められている。学生の多様化に合わせて、領域やサービスの方法それ自体も多様化してきた学生支援は、学生自身が支援者にまわるというフェイズへの展開を経て、大学そのもののマネジメントやガバナンスの問題へと発展していった。そのことは、肥大化・複雑化しながらもその提供主体やコスト負担の在り方をめぐる公共サービスの問題構造を大学が受け止めなければならなくなったことを意味している。
【研究代表者】