情報アクセスに関わる教育カリキュラムと技術的課題の体系化
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
情報アクセス / 教育カリキュラム / 知的財産権 / 有害情報 / コンピュータ乱用 / プライバシー / 情報倫理 / 指導マニュアル
【研究成果の概要】
本研究の目的は、これまでに開発してきた情報教育カリキュラム(平成8年度文部省科学研究補助金基盤研究(B)(1)「情報教育のための小中高の接続性を有したカリキュラムの開発」等)から、特に情報アクセス(本研究では情報の受信、受容のみならず情報発信をも含めた利用者の行為概念をさして、アクセスという用語を用いる)に関わる問題について、教育的、社会的、技術的観点から調査及び研究を行うことである。
本年度は、4つの研究対象領域(知的財産権、プライバシー、アクセス・有害情報、コンピュータ乱用の諸問題[セキュリティ等])毎に次のような研究活動を行った。
(1) 情報アクセスに関する問題点の整理
(2) 小中高を想定したカリキュラムの構成
(3) 指導マニュアル(技術的、法的)の作成
(4) 技術的課題の調査
(5) 主体(行為)の責任の捉え方
具体的には、現在生じているこれらの対象領域に関係する社会的及び教育的問題を整理し、児童・生徒が自らの目的で情報を取り扱う場合の基本的な姿勢、態度をまとめた。そして、これらの対象領域の態度を形成させて理解させるようなカリキュラムを開発した。また、指導マニュアルの作成に関しては、児童・生徒に監督者(教師および親権者)としての基本的な姿勢、態度をまとめ、児童・生徒が被害者にも加害者にもなり得るこれらの対象領域の問題に対して、監督者としての対処法を指導マニュアルとして作成した。さらに、法学的な立場からの検討も行った。
【研究代表者】