患者報告アウトカムを用いた小児脳腫瘍患者の認知機能・QOL向上支援プログラム開発
【研究キーワード】
QOL / 小児がん看護学 / 家族看護学 / 認知機能 / 脳腫瘍 / 小児がん / 患者報告型アウトカム / 生活の質 / PRO
【研究成果の概要】
小児脳腫瘍経験者には、認知機能障害をはじめ多くの合併症と生活の質(QOL)低下があり、特に支援の必要な集団である。経験者の健康関連QOL(特に認知機能に関連するQOL) 向上のために、看護師は、経験者が生活の中で認知機能低下とそれに伴う困りごとに気づき 対処することを支援できると考えられる。そこで本研究は、患者報告アウトカム(PRO)を 用いて患者の困りごとを同定し、結果に応じ必要な相談・支援に繋げる介入プログラムを開 発するために必要な、複数の課題を遂行することを計画した。
2020年度は特に、【計画1】スクリーニングに最適なPRO(患者報告アウトカム)を検討した。【計画2】実用性の高いePRO(電子版PRO)の開発に着手した。また、ePROが紙によるPRO(質問紙)と変わらない計量心理学的特性を持ち、これまでの研究と比較可能であることを示した(Sato I, et al. Journal of Patient-Reported Outcomes. 2020; 4(1): 49)。【計画3】海外および日本での最新の状況の情報収集 については新型コロナウイルス感染症流行の影響によりオンラインでの実施となるなどの対応が必要であった。【計画4】プログラムおよび看護師向け教育資料の作成 については令和2年10月までに事前準備を行い令和3年3月までに実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症流行の影響により実施方法の相談・調整・方針決定が必要となり、繰越を行って令和3年度中に実施した。以上から、令和3年度に継続してデータ収集・解析を行う基盤を整えたといえる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
副島 尭史 | 神戸大学 | 保健学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
池田 真理 | 東京大学 | 大学院医学系研究科(医学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)