ALS/PDC - 世界3大多発地での環境と遺伝子の cross talk -
【研究キーワード】
筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン認知症複合 / フィールド調査 / 遺伝子解析 / エピゲノミクス / 腸内細菌叢 / プロテオミクス / レジストリ / パーキンソン症候群 / 認知症 / メタゲノム / 紀伊半島 / グアム島 / パプア
【研究成果の概要】
①経年的なフィールド調査と疫学像、臨床像、生活様式や食生活、社会環境の変遷:紀伊半島では、約280例の患者レジストリを用いて自然歴の解析を進めている。多発地区での患者follow upを継続している。グアム島は、2019年9月に現地調査を行った。パプア州では、2020年3月に現地調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大により中止した。2020年度、2021年度は、コロナ禍の影響でグアム、パプアでの現地調査は行えなかった。
②環境メタゲノミクス:2018ー2019年度は、サンプル収集調整と解析に向けた準備を進めた。2020年度は、Thermofisher 社製解析キットを用いて、2021年度は、Ilumina 社製解析キットにより患者の腸内細菌について解析を行った。
③リスク遺伝子多型解析、エピジェネティクス解析、質量分析:2018年度は、患者とAD脳、健常者脳を用いてエピゲノム変化に違いのあった遺伝子群を同定した。2019年度には紀伊患者脳を用いたmRNA発現解析を行い病態に関連する複数の物質を同定した。2019年度からは、Long cord leading が可能な新たな次世代シークエンサーを用いた全ゲノム解析とハプロタイプ解析を実施している。2021年度からは、TripleTOF6600+ SWATH systemによる質量分析計を用いて紀伊患者脳に特異的な変化を同定に取り組んでいる。
④パプア州患者における初めての原因遺伝子解析:2019年5月にAirlangga 大学とMOAを締結した。2019年9月にAirlangga 大学を訪問し遺伝子解析グループとの具体的な解析方法について打ち合わせを行った。2020年3月の現地での検体収集は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった。 2021年度は、コロナ禍の影響でパプアでの現地調査は行えなかった
【研究代表者】
【研究分担者】 |
森本 悟 | 三重大学 | 医学系研究科 | リサーチアソシエイト | (Kakenデータベース) |
奥宮 清人 | 京都大学 | 東南アジア地域研究研究所 | 連携教授 | (Kakenデータベース) |
葛原 茂樹 | 鈴鹿医療科学大学 | 看護学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【配分額】18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)