自然体験と気候変動学習を定点連続写真・録音で繋ぐ省察プロセスの解明
【研究キーワード】
サイバーフォレスト / フェノロジー / 気候変動学習 / 省察 / 自然体験 / 中学生 / 小学生 / ウェアラブルデバイス
【研究成果の概要】
自然体験と気候変動学習を定点連続写真・録音で繋ぐ省察プロセスの解明に向けて、学習者の自然体験時の行動を把握する手法の検討、この自然体験時の行動が定点連続写真・録音を提示した際の反応に及ぼす影響に関する検討、定点連続写真を用いた気候変動学習の方法論の検討を行った。成果として、屋外における学習者の頭部加速度を計測することで学習者の集中度を推測できること、自然体験を振り返る映像教材を提示して嗅覚や聴覚をはじめとする五感を意識させることが有効であること、定点撮影画像を用いたサクラ開花観察が気候変動学習に肯定的な効果を発揮できることなどが示された。
【研究の社会的意義】
本研究で扱う定点連続写真・録音は、25年以上にわたり森林環境を対象にされたもので、サクラの開花時期の変化などを観察することが可能である。本研究は、学習者がこうした定点連続写真・録音の場所に赴いて自然体験を行ったうえで、同地の定点連続写真・録音を用いてその自然体験を振り返り(省察)しながら気候変動学習を行う方法論を提案しようとするものである。これにより将来の学習者は、50年以上の長期定点連続写真・録音によって、自らの自然体験から繋がった身近な認識により気候変動の影響を直接的に目の当たりにできるようになる。
【研究代表者】