東アフリカにおける未来の人口高齢化を見据えた福祉とケア空間の学際的探究
【研究キーワード】
人口高齢化 / 東アフリカ / 人類学 / 社会福祉 / 人口動態サーベイ / アフリカ / 国際保健 / 公衆衛生 / 民族誌 / 人口動態 / ケア
【研究成果の概要】
2019年度は年度当初の計画のうち、TICAD公式サイドイベントの開催と国内・国際学会での研究発表に注力した。当初計画のなかでケニアおよびエチオピアにおける調査許可の取得については、年度末に発生した新型コロナウィルスによるパンデミックの影響により渡航が不可能になったこと、および、現地研究機関が業務を停止していることにより、手続き等を進めることができなかった。
第7回アフリカ開発会議(TICAD VII、2019年8月に横浜で開催)では、公式サイドイベント「アフリカの人口高齢化:高齢者ケアへの最新のアプローチと大陸を超えた学びの共有」を開催し、セネガル、ケニア、インドネシアから招へいした専門家と本プロジェクト代表者による講演を行った。本イベントは、科研プロジェクトを主催とし、高齢化を取り上げた集会としてはTICADでは初の試みとなった。その後、イベントの成果を英文報告書としてまとめ、プロジェクトが新たに立ち上げたウェブサイトGlobal Ageing Study Group(http://global-ageing.org/)にてウェブ公開された。
学会活動としては、2019年5月に京都で開催された日本アフリカ学会学術大会において、ケニアで進めている現地調査の予備的成果を発表した(優秀ポスター賞を受賞)。また、日本国際保健医療学会において自由集会「グローバルエイジングへの国境なき挑戦」を開催し、国際保健領域への成果還元に努めた。
国際学会では、2019年9月にスペインのタラゴナで開催された国際学会「高齢者と従属者のためのケア:ジェンダー平等と社会的正義」に増田と宮地が出席し、ケニアにおける調査結果を発表した。また11月にはメンバーのうち増田と林が第8回アフリカ人口会議に参加し、林が2件の研究発表を行った。
【研究代表者】