クロマチン構造とDNAメチル化が誘導する進化
【研究分野】ゲノム生物学
【研究キーワード】
DNAメチル化 / 塩基置換 / 進化 / 近交系 / ヒトゲノム / メダカゲノム / ゲノム
【研究成果の概要】
ゲノムの多様性は主として自然選択説と中立説から解釈されてきた。これらの説を補う第三の視点として、クロマチン構造およびDNAメチル化が多様性にあたえる影響を本研究では分析した。その結果、低DNAメチル化にあるCpG の周辺では1塩基変異率が有意に低くなることがわかった。さらに転写開始点下流においてヌクレオソームが存在する場所では1塩基変異率が有意に高くなる。一方、存在しないリンカー領域では挿入削除率が有意に高くなることがわかった。このようにクロマチン構造およびDNAメチル化が進化や多様性に与える影響が初めて明らかにされた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
武田 洋幸 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
橋本 真一 | 金沢大学 | 大学院医学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-05-31 - 2014-03-31
【配分額】38,220千円 (直接経費: 29,400千円、間接経費: 8,820千円)