運動負荷誘導性マイオカインOSMによるNASH改善のメカニズムとその治療への応用
【研究分野】応用健康科学
【研究キーワード】
糖尿病 / 非アルコール性脂肪肝 / サイトカイン / 運動
【研究成果の概要】
高脂肪食給餌によるNASH発症マウスにオンコスタチンM(OSM)を投与するとNASHやグルコース不耐性、インスリン抵抗性、脂肪組織炎症の改善とともに、摂食量と腸管における脂肪吸収の低下が認められた。また、NASH発症マウスの門脈内にOSMを投与したところ、肝細胞における脂肪蓄積の抑制が示唆された。
高負荷のランニングにより下腿と大腿の筋群においてOSMの発現が増加した。また、OSMRβは血管内皮細胞、筋衛星細胞、及び間葉系前駆細胞などに発現していたことから、運動負荷により誘導されたOSMが骨格筋内の細胞に作用することで、NASHにおける運動療法の効果を発揮する可能性が示唆された。
【研究代表者】