ナースコールと患者病態および看護動線の統合ラージデータ解析による繁忙緩和システム
【研究分野】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究キーワード】
看護理工学 / ナースコール / ビッグデータ / 人工知能 / 看護管理 / 看護情報 / 医療情報 / 転倒 / 必要度 / インシデント / 病棟 / みまもり工学 / 行動データ / 看護工学 / センサ医療情報工学 / 看護ビッグデータ
【研究成果の概要】
フロアで起こるナースコールのうちボタンコールやセンサによるコール,さらにはインタラプト事象はゼロにはならないことを想定し,特に転倒をはじめとするインシデントのアセスメント・予測に注力し,療養生活の質が向上して病棟フロアと看護師・看護補助者の繁忙度が緩和される仕組の基盤を形成した.コール種別を内包したナースコールデータと看護記録を含む病棟医療情報の統合によるリアルタイムアセスメントシステムの基盤となる手法である.転倒インシデント予測アセスメント手法を実現し病院データで実証した.
【研究の社会的意義】
患者病態を参照しつつナースコール記録を解析することで,医療者がいつ誰にどう対応するのが良いかというプランドケアとデマンドケア・臨時ケアについて病棟フロア特に管理者を支援するシステムの基盤となるものである.超高齢社会,医療者不足の続くこれからの数十年につき,医療システムや介護システムのフレームワークをデジタル技術で支える一つの指針となる取り組みである.インシデント予測は,異変予兆検知や異変予知の一例であり,開発・展開された手法はより広領域への展開が可能である.その際,ナースコールデータすなわちオンデマンドアラートに加え,医療者動線すなわちロケーションを得ることの有用性を示すのが課題である.
【研究代表者】